元不良見習いの奮闘記







































小説トップ
第23章 仮想と現実の間で
怒涛乱舞
ジャキン!ジャキン!ジャキン!
「グォ〜!!」
高松「うりゃぁ!!!」
ジャキン!
俺は、怒りに任せて刀を振るう。
まだ左手が復活していないため、攻撃力は弱いかもしれないが、手数を多くする以外ない。
それにおっさんが潰されてから、身体が熱くなり軽い。
高松「でりゃぁ!!」
ジャキ!ジャキン!
「ガァ〜!!!」
ブン!ブン!
モンスターは、攻撃してくるが全部見え見えだ。
高松「あたらねぇーぞ!デカブツ!!」
〜〜〜〜
両津side
高松の戦い方を見ている。
両津「中川!あれはなんだ?!」
中川「わ、わかりません!どうなっているんだ?!」
「いや、分析していますが、追いついていません!」
植村「・・・もしかしてだが、コンピュータがたこに力を貸しているのか?」
両津「そんなことあるのか?!けど、そのまま高松を応援してくれ!!」
〜〜〜〜
「ぐ、グォ〜!」
ブン!ブン!
所々、攻撃が掠っている。
少しずつ体力が減っている。
俺は、刀を口で咥えて回復をする。
まだ左手が修復しきれていない。
だが、攻撃を続ける以外選択肢がない。
回復を終えるとまた刀を持つ。
高松「とっととくたばれよ!!」
「ガァ〜!!」
ドスン!ドスン!ブン!ブン!
俺を近づけさすまいと、足や腕を振るってくる。
高松「くっそ!大人しくしろ!!」
安易に近づけない。
どうすれば・・・
(おい、小僧。俺の最後の力を使うぞ。)
脳におっさんの声が聞こえた。
「グ、グォ・・・」
いきなりモンスターが止まった。
(おい、今だぞ。)
高松「わかった!!」
俺は、モンスターの足や腕、肩を使い、飛んでいく。
そのまま飛んで・・・
高松「ぶっ倒れろ!!」
俺は刀を振り上げて、重力で切り落とす。
モンスターは少しにやけている。
俺が片腕しか無いと思っている。
それが間違いだよな。
高松「残念だったが、俺の左腕はあるんだぜ。」
両手で刀を力いっぱいに握る。
高松「お前の理想なんて、この潰れてしまえ!!」
そのまま斬る。
ザシュン!!!
モンスターが真っ二つになり、倒れていく。
モンスターが倒れたことによって、仮想世界も終わっていく。
高松「終わったか・・・はぁ〜。」
ふっと力を抜くと、なぜか瞼が重くなる。
あれ?なんでだ?
〜〜〜〜
両津side
「た、倒しただと?!!」
中川「よ、よしっ!!」
両津「やったな!!なぁ!!大将!!」
植村「あ、あぁ。」
大将も小さくガッツポーズをしていた。
西野「これで中に入れますよね?!」
「入れます!行ってください!!」
星野「ま、待ってよ!なあちゃん!」
嬢ちゃん2人は、会場に向かう。
中川「救急車の手配と警察の手配を!」
「わかりました!」
「中川さん!高松が!!」
中川「どうした?!」
大将「中川!あれ!!」
高松がゆっくりと倒れていく。
中川「早く救急車を!!」

満腹定食 ( 2021/12/26(日) 20:56 )