元不良見習いの奮闘記







































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第23章 仮想と現実の間で
久々の実験バイト
ガララッ!
植村「お、あけましておめでとう。両さん。」
両津「おう、あけおめ。大将。」
また久々に両さんが来た。
たぶん・・・
両津「高松、また中川がお前にバイトしてもらいたいって、話が来たぞ。」
高松「だろうな。またか?」
両津「あぁ、わしが聞いた話では、3日くらいかかるバイトらしいぞ。」
高松「まじか。大将、いいっすか?」
植村「いいだろう。だが、いつの話だ?」
両津「早くて2週間後だな。」
植村「だったら、その週の金土日は行けると思うぞ。その日には、バイトが入ってくれるんで。」
両津「じゃ、中川に言っておくぞ。」
植村「へい。まぁ、コテンパンにやってください。」
高松「お、お?大将?!」
両津「中川もそのつもりらしいぞ。」
高松「な、何?!」
ーーーー
2週間後
中川「みなさん、おはようございます!」
「「「おはようございます!」」」
高松「ふぁ〜。」
朝の9時、100人くらい集まっている。
何をするのか謎だ。
中川「みなさんには、ゲームを体験してもらいます。」
げ、ゲーム?」
中川「今、我が社で開発しているVRを使った体験型オープンRPGをみなさんで体験してもらいます!」
「「「おぉ〜!!」」」
高松「ふ〜ん。」
中川「内容を話しますと、略奪も協力もできるゲーム世界に入ってもらいます。その中で、ボスモンスターを倒せれば今回のステージはクリアとなります。しかし、モンスターやプレイヤーに倒された場合は、即この会場から帰っていただきます。その失格になった分を報酬として渡します。最終日まで残った方々は、報酬と豪華な物を用意しています!」
「「「おぉ〜!」」」
とりあえず、最終日までに生き残ればいいってことだな。
中川「武器やアイテムは、拾えますので随時出現するので、そこの心配はありません。では、9時半から始めますので、準備してください。」
〜〜〜〜
高松「ほへぇ〜、すげぇーところだな。」
すげぇー広い会場に来ている。
あれだ、幕張メッセ?だったか?
あれを全部使っているらしい。
金かけているな〜。
高松「おっと、あったあった。」
俺がスタートする場所があった。
1人、一緒に準備をしてくれる人がいるみたいだ。
近くには、リュックもある。
高松「中身を確認してもいいのか?」
「かまいません。その前に、このベルトとリスト等々つけてください。」
高松「はいはい。」
ワイヤーをつける。
アクションをしやすくするためだろうな。
「あと、これも。」
高松「なんだ?防弾チョッキか?」
「着ればわかります。」
高松「あいよ。」
とりあえず着る。
そのあとリュックの中身を確認する。
携帯食料、水500mlが2本、針のない注射器、寝袋、ピストルのマガジンが1つ、スマホが入っている。
高松「あれ?ピストルは?」
「あちらに。」
専用の腰ベルトがある。
ピストル一丁とゴムナイフがついている。
高松「たいてい限度の装備はついているんだな。」
「そうですね。では、こちらのVRゴーグルを。あとはこのイヤモニをつけて、案内と説明を受けてください。」
高松「わかりました。」
イヤモニをつけて、VRゴーグルをつける。
「では、ご健闘を。」
高松「そこそこ頑張りますよ。」
『では、外からの音をシャットダウンします。イヤモニの音が聞こえていたら、手をあげてください。』
俺は、手を挙げる。
たぶん他の人間も挙げているだろうな。
『映像を流してゲームをスタートさせます。無理のないようにお願いします。それでは、スタートです!』
ここから俺のデスゲームが始まった。

満腹定食 ( 2021/12/22(水) 17:13 )