元不良見習いの奮闘記







































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第21章 深みを出すならスパイスを入れろ
質より量
長濱「何しているの?」
高松「飯作ってます。」
守屋「え?誰の?」
高松「あんたらの。」
理佐「え?マジ?」
高松「マジ。ほら、丸。そろそろできるから、紙皿用意してくれ。」
丸岡「うん!わかった!」
志田「え、美味しそうなんだけど。」
高松「当たり前だろ。ここで食っていくか?」
梨加「食べた〜い。」
高松「どうぞ。」
俺と丸岡が作ったのは、ナポリタン。
色々と悩んだ結果、簡単で美味いものを作ろうとなった。
高松「冷蔵庫にタバスコと粉チーズもあるからな〜。」
理佐「高松君、わかってるじゃ〜ん。」
肩を叩かれる。
高松「だろ?ほら、食えよ。」
「「「いただきまーす!!!」」」
梨加「ん〜!!」
小林「あ、美味しい。」
守屋「ん〜、凄くいい〜。」
志田「さすがすぎ〜。」
理佐「タバスコかけても美味しい〜。」
長濱「ここで食べれるなんて幸せ〜。」
速攻で、満足している。
丸岡「やった〜!」
高松「な、言っただろ?ほら、残りの分も作るぞ。」
丸岡「うん!」
長濱「高松君。」
高松「なんだ?」
「「「おかわり!」」」
高松「はぁ〜、材料あるか?」
〜〜〜〜
丸岡「あぁ〜、疲れた・・・」
高松「ゆっくりしてろ。俺が片付けするから。」
あいつら、おわかりしすぎだろ。
40人前近く作った。
材料もほぼ底をついている。
スタッフは、
「やっぱりそうなるか・・・」
とぼそっと呟いて、悲しそうな顔をしていた。
今から、フライパンやまな板を洗う。
「手伝うよ。」
高松「いいって、休憩し・・・って、理佐さん?」
理佐「作ってもらったから、これくらいやらせて。」
高松「やらなくていいんすよ。」
理佐「いいから、いいから。」
その理佐さんが手伝ってくれた。
ジャー!と水が流れる音しか響いていない。
丸岡は、少し寝ている。
理佐「ねぇ。」
高松「なんすか?」
理佐「西野さんが好きなの?」
高松「まぁ、はい。」
理佐「どれくらい?」
高松「ん〜、週2で会いに行くぐらいっすね。」
理佐「へぇ〜、そうなんだ。」
高松「いきなり、なんすか?」
理佐「欅坂もいいメンバー揃っているよ?特に私とか。」
高松「・・・はぁ?」
一瞬、手が止まってしまった。
理佐「ん?」
高松「え?なんすか?」
理佐「私のことも好きになってくれないのかなって。」
高松「無理です。」
理佐「えぇ〜、即答しなくても〜。」
高松「西野さん以外考えれません。」
理佐「ん〜、仕方ないか。」
高松「そうですね。」
そのまま洗い物を終えて、丸岡を起こして紺色屋に帰った。
ーーーー
次の日
高松「で、なんすか?」
理佐「ん?毎日会いに来たら、好きになってくれるかなって。」
理佐さんが1人で来た。
それに、ほぼ毎日来る宣言までした。
高松「いいですけど、仕事の関係で来れない日もあるっすよね?」
理佐「その時は、仕方ないけど、そうした方が早いかなって。」
高松「それでも西野さんに変わりありません。」
理佐さんは、その日からほぼ毎日来るようになった。

満腹定食 ( 2021/12/12(日) 15:20 )