元不良見習いの奮闘記







































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第20章 金を貯めるなら設定金額を決めとけ
目標達成
「処置は、終わりました。少しの間は、安静にしててくださいね。」
高松「わ、わかりました。」
救急車で、運ばれて病院に来ている。
爆破した時に、その破片か何かが飛んできて、俺の額付近に当たったらしい。
そのせいで、平手の時の火傷より少し酷くなった。
幸い、火傷と少しの傷を負うだけで、もしかしたら、もっとひどい怪我を負っていたかもしれない。
高松「あの〜、俺と一緒に連れられた人は?」
「あっちは重症ほどではないけど、もしかしたら、入院かもね。」
高松「あ、そうですか。」
金に目が眩んだ両さん、哀れなり。
あ、俺もか。
「怪我の治りが遅いなって、思った場合はまたきてください。」
高松「わかりました。ありがとうございました。」
ーーーー
次の日
「この度は、本当に申し訳ありませんでした。」
植村「それで、契約書に書いてありましたけど、そっちの手違いってわかっていますよね?」
「はい・・・確認不足でした。」
一昨日のデモンストレーションのスタッフの上の人間が謝りにきた。
一応、契約書に責任は負いませんと書いてあったが、流石に向こうの確認なので、謝罪とその誠意を見せにきた。
植村「で、その誠意は?」
「こ、こちらです。」
少し分厚めの封筒を渡される。
植村「いくらだ?」
「治療費とその他諸々で、40万くらいです。はい。」
植村「まぁ、いいだろ。」
「本当に申し訳ありませんでした。では、この失礼いたします。」
そのまま帰っていった。
植村「はぁ〜、両さんにはこれがあるからな〜。おい、たこ。」
高松「う、うっす。」
植村「ちゃんと言ってなかったが、うまい話は裏があるんだぞ?それは、わかったよな?」
高松「へ、へい・・・」
植村「わかったならいい。それより早くしろ。午後からまたやるぞ。」
高松「へい!」
植村「あと、明日には銀行に持っていけよ。すぐ使うのか?」
高松「えっと、ある程度は・・・」
植村「盗られるなよ。」
高松「へい!」
目標金額は、達成した。
あとは、買うのみ。

満腹定食 ( 2021/12/09(木) 10:41 )