元不良見習いの奮闘記







































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第20章 金を貯めるなら設定金額を決めとけ
怪しい話に両津あり
高松「うわ〜、やっちまった。」
通帳を確認しても2万程度しか残っていない。
今月は、金がいる。
買う物があったのに忘れていた。
親父に連絡しても今月は厳しいと言う、返事が返ってきた。
高松「はぁ〜、どうするか。」
俺の欲しい物もあるし、今後のことも考えると50万くらい貯めておきたい。
角田「かんぼ〜!時間だぞ〜!」
高松「は〜い!」
〜〜〜〜
夜の営業
丸岡「寛太君、これどうするの?」
高松「それは、こうしてこうだ。」
丸岡「そうなんだ〜。すご〜い。」
高松「覚えてなれたら、すぐできる。ほら、出してこい。」
丸岡「うん!」
丸岡は、仕事が早い。
俺は荒削りの部分もありやらされていたが、丸岡は頭の回転がいいし、手際もいい。
流石すぎる。
高松「はぁ〜。」
角田「かんぼう?どうした?」
高松「ん?いや、うん。ちょっとな。」
角田「なんだ?彼女のことか?」
高松「ち、ち、ちげぇーよ!ばーか!」
丸岡「え?!寛太君、彼女いたの?!」
高松「違うから!!彼女じゃねぇーよ!!」
ガララッ!
植村「いらっ・・・って、両さんかよ。」
両津「もっと構えよく接客しろよ。高松の爆破事件の後処理も俺がやったんだぞ。」
植村「それは、礼を言う。ほら、さっさと座りな。」
両津「たく、生と旬の魚の刺身な。」
植村「へいへい。で、どう言った具合だ?」
両津「まぁ、示談交渉で金額次第だな。って、金次郎が言っていたぞ。たぶん近ければ今月末か来月初めだと思うぞ。」
俺が巻き込まれた爆破事件も両さんの弟さんが担当している。
その示談金が、今月末か来月の初めに入ってくるらしい。
だが、すぐにでも金が欲しい。
両津「それでよ、いい話があるんだよ。」
植村「いい話?それは・・・」
両津「そう、高松だ。」
高松「お、俺?」
両津「そうだ。お前さんなら、行けると思ってな。」
高松「それは、両さんもついてくるのか?」
両津「当たり前だろ。わしも金がなくてな。」
角田「あ、一昨日のボートは、当たらなかったんすね。」
両津「そうだよ!四カドの峰が、2着だったせいで!!」
角田「わ〜、それはご愁傷様ですな。俺は、それで勝たせてもらいましたけど。」
両津「なぬ?!!」
高松「それより、バイトの内容だ。」
両津「お、そうだった。その前に、大将。高松を借りていいよな?」
植村「いいぞ。」
両津「まぁ、そうだよな。それで、バイトの内容は・・・」
バイトの内容を聞く。
高松「え?ど素人だぞ?」
両津「お前の身体能力なら行ける。明後日にあるから、それだけ頭に入れておけ。わしが迎えに行くからよ。」
高松「わ、わかった。」
人生で、初めての経験かもな。

満腹定食 ( 2021/12/06(月) 19:10 )