元不良見習いの奮闘記







































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第2章 喧嘩の理由
怒りの先に
丸岡side
「へぇ、どうってことなかったな。」
「くそ雑魚じゃねぇーか。」
「こいつ、どうするよ?」
僕は、何も出来ずに殴られて、蹴られて
道に平伏している。
あちこち痛い。
顔にも数発パンチが入っているため、顔が腫れている。
「それよりも、財布見ようぜ。」
「これからの遊びの金にしようか。」
丸岡「や、やめろ・・・」
「あ?まだ、生きていたのかよ。」
「鬱陶しいな。殺すか。」
丸岡「こ、殺してみろよ。」
「雑魚が、粋がるなよ!!」
丸岡「ぎゃぁ!!」
左手を踏み潰される。
そのまま、ぐりぐりされる。
丸岡「いぃ!!」
「はぁ〜、汚れちまったじゃねぇーか。これで、終わりにしてやろうか。」
助走をつける。
サッカーキックをするつもりだな。
「吹き飛べや!!」
1歩2歩と近づいてくる。
僕は、死を悟り目を瞑る。
寛太君、ごめんね。
「何やってんだ!ごらぁ!!」
「どわぁ?!!」
誰かが来た。
目を開けると、僕を蹴ろうとした男は、吹き飛んでいた。
そこに見知った人が立っていた。
丸岡「か、寛太君!」
高松「すまん、今来た。」
〜〜〜〜
ボロボロの丸岡が蹴られそうになっていたので、ドロップキックをかましてやった。
やっぱり、あの5人組だ。
丸岡にちくられたことを逆恨みして、復讐しようと考えたんだろう。
高松「おい、俺のダチに何してくれるんだよ。」
「な、なんで、お前がいるんだよ!」
「それにその格好はなんだ?」
高松「バイト先の服だ。」
「はっはっは!こりゃ、笑えるわ!あのタイマン最強がバイト?無様だな。」
高松「それをお前らに言い返してやるよ。俺を潰すために乗り込んだのに、退学になったそうじゃねぇーか。」
「あ?まぁ、いいどっちにしろお前を潰すわ。」
骨を鳴らす5人組。
蹴られた奴も体勢を立て直している。
高松「かかってこいよ。俺は、お前らを許さねぇ。」
「へぇ、そんなこと言ってられるのも今のうちだな。やるぞ!」
「「「おぉ!!」」」
ドゴッ!ドゴッ!ドス!ドスッ!バタン!ガツン!!ゴツン!バキ!!ガコッ!ボスッ!ボスッ!ドスドス!
「カハッ!」
「ぅ・・・」
「ぐぅ・・・」
「な、なんで・・・」
「つ、つぇ・・・」
5人は、地面に仰向けやうつ伏せになって、倒れている。
そんなに日が経ってるわけじゃないし、そんなにすぐ強くなってたら、どいつもこいつもすげぇ人間になっているはずだ。
高松「おい、立てよ。」
「ひ・・・」
「や・・・」
高松「あ?俺のダチをあんな酷い目に遭わせといて、自分達はやめてくれってか?そんな理屈は通られねぇーよ。」
とりあえず、踏み抜こうか。
丸岡「か、寛太君。も、もうやめてよ。」
高松「お前は、大人しくしてろ。」
何してやろうか。
「か、かんぼう!!」
高松「し、白村・・・さん。」
白村「かんぼう・・・って!なんだこれ!!」
6人が地面に横たわっている。
まぁ、しらねぇー奴が見たら驚くわな。
白村「こ、この子が1番酷いじゃないか!救急車!あと警察!!」
高松「俺、携帯ないぞ。」
白村「あ?!たく!!あ!もしもし!!」
〜〜〜〜
数日後
丸岡はすぐに病院に運ばれて、命には別状はないが、入院が必要になった。
あのあとすぐに警察が来て、事情聴取を受け、事の発端と経緯を話した。
まぁ、言うまでもなく俺の学校にも電話がいった。
で、今は校長室。
大将と一緒にいる。
大将は、この後仕事のため割烹着だ。
植村「たこ。」
高松「はい。」
植村「お前の行いがいいとは思わねぇわ。」
高松「はい。」
植村「俺も察していたが、わかるよな。」
高松「すいません。」
植村「まぁ、お前が友達のために取った行動がそれ以外にもあっただろう。」
高松「すいません。」
植村「反省はしても後悔はするなよ。わかったな?」
高松「はい。」
ガチャッ!
「すいません。遅くなりました。」
植村「いえいえ、わざわざ時間を作っていただきありがとうございます。」
俺と大将は、ソファーから立ち上がり頭を下げる。
ここの学校の校長だ。
校長「お触りください。では、早速。」
植村「はい。」
座って、校長の話を聞く。
校長「お呼びしたのは、他でもありません。わかりますか?」
植村「退学ですか?」
校長「はい。高松君は、1年生の時から問題が多くて目を瞑っていましたが、この前の件で・・・」
植村「そうですか・・・。なんともなりませんよね?」
校長「すいません。今回で・・・」
植村「わかりました。こいつもわかっています。な?」
高松「はい。ご迷惑をおかけしました。」
校長「それに高松君は、2年生になってから変わったと思ったんですがね。」
植村「人間そんなに早く変わりませんよ。ほら、行くぞ。私は、これから仕事ですので。」
校長「わかりました。あ、高松君、君は、事務所に行くように。」
高松「わかりました。」
俺と大将は、校長室を出る。
植村「俺は、すぐに仕事に戻るからな。お前は、貰う物貰ったら、帰ってこい。」
高松「はい。」
俺は、学校を退学になった。
白村にも色々言われるんだろうな。

■筆者メッセージ
時間があったので、もう1話更新しました。
明日もたぶん2話更新すると思います。
追記ー
明日は、警察官の方を書きます。
まぁ、物語自体は終わっているので、こっちを多く更新していくつもりです。
満腹定食 ( 2021/09/11(土) 17:21 )