元不良見習いの奮闘記







































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第2章 喧嘩の理由
白村の助言
高松「ただいま〜。」
白村「おかえり。今日は、してないんだな。」
高松「売られることは無くなったからな。」
あいつらが通っている学校に報告が行って、停学になったらしい。
そこから喧嘩を売られることは無くなった。
高松「大将は?」
白村「市場に買い出しに行った。売れ残りの魚とかな。」
高松「あぁ〜、腹減った。」
白村「なんでだよ。あ、これ食え。」
高松「これは?」
白村「余った野菜のかき揚げ・・・」
高松「うんま。」
白村「話聞けや。」
大将がいない時は、こんな感じで会話している。
白村「なぁ、かんぼう。」
高松「あ?」
白村「ここで学費分働いたら、どうするんだ?」
高松「ん〜、ここで働くんじゃないか?俺、頭ないし。これ以外の仕事は知らねぇーし。」
白村「そうか・・・ここで、働くなら喧嘩はやめろ。」
高松「なんでだ?」
白村「俺らの仕事は、手を大切にする職業だ。俺の手は綺麗ではないが、手を大切にしないとここでは、働けないぞ。」
高松「うま。」
白村「話聞けよ。」
高松「手を怪我しなければいいんだろ?」
白村「そうだけどな・・・あぁ〜。また言うわ。今のお前じゃ、わからないか。」
高松「なんでだ?」
白村「怪我の話じゃないってこと。」
高松「ふ〜ん。」
白村「たく・・・」
ガララッ!
角田「ただいま、戻りました!!」
植村「いいのが、入ったぞ。」
白村「おかえりなさい。どれどれ?おぉ、これ残っているなんて・・・」
植村「まぁ、時期もあるんだろうか。これをおすすめで出すから、準備しろ。」
白村「わかりました。」
角田「大将、少しもらってもいいですが?」
植村「いいぞ。何に使うんだ?」
角田「これなんすけど。」
角田は、大将に携帯を見せる。
植村「いいぞ。やってみろ。」
角田「あざっす!」
植村「おい、たこ。皿洗ったら、外の掃除しろ。」
高松「はい。」
〜〜〜〜
白村side
営業終了後
白村「大将、ちょっといいですか?」
植村「どうした?」
かんぼうは、2階に上がっている。
このタイミングしかない。
白村「かんぼうが、ここで本格的に働くって言ったら、どうしますか?」
植村「そりゃ、これ以上に厳しくするだけだな。」
白村「どっか別の場所で働けってことは、言わないんですか?」
植村「それは、本人次第だろ。どうしたんだ?」
白村「いや、その・・・」
植村「あいつが、喧嘩するから手が汚れているって言いたいのか?」
白村「そ、そんなこと・・・」
植村「まぁ、いいって。お前の気持ちはよくわかる。だけど、あいつが本格的に包丁を握るってなったら、その時は俺も言うから、安心しろ。今は、まだ子供だ。」
白村「そ、そうですね・・・」
植村「ほら、早く帰れ。子供が待ってるぞ。」
白村「はい。お先です。」
自宅へ帰る。
かんぼうが厨房に立つ・・・
あんまり気が進まないな。

満腹定食 ( 2021/09/09(木) 22:28 )