ダチ?と飯と時々音楽
学校ーー
高松「だるすぎ・・・」
丸岡「寛太君、元気出して。次昼休みだよ。」
高松「それでも、なんで古典があるんだよ。」
丸岡「文系なんだから、仕方ないよ。」
高松「あぁ〜、だるすぎ。」
また古典がある。
正直、昔の人間の文章を読み解くのは、意味不明だ。
丸岡「後ね、寛太君。」
高松「あ?」
丸岡「昼休みに屋上に行かない?」
高松「いいぞ。」
キーンコーン
丸岡「あ、先生来るよ。」
高松「うわ〜、だる。」
〜〜〜〜
昼休み
俺は、丸岡と屋上にいる。
丸岡「寛太君、今日の弁当も美味しそうだね。」
高松「そうやな。店の大将が作ってくれているからな。」
丸岡「だから、美味しそうなんだ!」
俺の弁当は、大将が作ってくれている。
今日は、おにぎり3個と唐揚げとマカロニサラダ、卵焼き、アスパラベーコンが入っている。
賄いもそうだが、いつも美味い。
高松「で、今日は何聞かしてくれるんだ?」
丸岡「これだよ!!これ!!」
高松「輪入道って、前も聞いたじゃねぇーか。」
丸岡「そうだけど、今日聞いて欲しいのは、これだよ!」
丸岡とつるんでから、H-POPを聞くようになった。
高松「お?なかなかいいな。この曲。」
丸岡「そうなんだよ!!ここの部分で声が低くなってね・・・」
丸岡は、中学の時にcreepy nutsを聞くようになってから、いろんなラッパーを聞くようになったって、言ってたな。
そこから、フリースタイルバトルって言うラッパー同士の即興バトルを見たりとラップ好きになっていたそうだ。
俺もバトルの動画を見るようになり、心が熱くなったりすることもある。
高松「丸は、バトルに出ないのか?」
丸岡「出たいけど、僕には無理だよ。高松君みたいに強くないし。」
高松「強くなくてもいいじゃねぇーか。バイトの動画見てる限りでは、自分自身の心の中を出しているように見えるぞ。」
丸岡「それって、輪入道の動画だけじゃないの?」
高松「なんでわかるんだよ。」
丸岡「だって、輪入道ってそう言うバトルスタイルだもん。」
丸岡に毒されたから、輪入道の動画をよく見るようになった。
見てて熱くなるからってのが理由だがな。
丸岡「高松君もバトルに出ようよ。」
高松「俺には、無理だな。頭の回転が良くないからな。」
丸岡「えぇ〜。」
高松「何言ってんだよ。学校内トップ5に入る賢さなのによく言うわ。」
丸岡は、とにかく賢い。
まぁ、学校のレベルだと思うが、全国模試でもいい成績を残している。
高松「で、大学はどうするんだ?」
丸岡「ん〜、やりたいことを優先するか学力を重視するかまだ迷ってる。」
高松「それだったら、やりたいことすればいいじゃねぇーか?」
丸岡「そうなんだけど・・・」
高松「あ?」
丸岡「社会に出るってなると・・・」
高松「気にするなよ。お前は、外面を気にしていたかもしれないが、社会ってそんなに気にするとは、思わないぞ?」
丸岡「そうなんか?」
高松「お前の真面目で、世の中捨てられた俺はどうするんだよ。」
丸岡「ん〜。」
高松「即答しやがれ。」
丸岡「だって〜。」
高松「この野郎〜。」
丸岡「わぁ〜!」
頭をめちゃくちゃ回す。
高松「あ、やべ。飯食わねぇーと。」
丸岡「あ、本当だ。」
気づけば授業が始まる15分前。
まだ食い始めて1割くらい。
やばい。
めっちゃがっつく。
丸岡「ゴホッ!」
丸岡が早食いが出来なかったため、現国の先生に怒られた。