密接
高松「あ、あの〜。」
西野「何?」
高松「暑い、重い。どけろ。」
西野「あ〜、女性にそんなこと言うなんて、ひどいわ〜。」
高松「棒読みじゃねぇーか!」
俺の上に西野さんが座っている。
クーラーは効いているが、こんなひっつかれると汗をかく。
「高松君のいう通りだよ。なあちゃん、離れなよ。」
西野「えぇ〜、嫌や〜。まいやんも座ってみる?」
白石「私は、いいよ。それよりメイクの時間だよ。」
西野「あ、ほんまや。留守番よろしくね。」
高松「へいへい。」
今日は、西野さんと白石さんの護衛。
飛鳥は、ちょっと前の騒動で個人収録がなくなり、誰かとペアを組んで仕事に行くことになった。
その時の追加報酬は、ウハウハだったのは言うまでもない。
西野「留守番できたら、差し入れあげるわ。」
高松「俺は、犬じゃねぇーよ!」
〜〜〜〜
「はい、今日のゲストは、乃木坂46の西野七瀬さんと白石麻衣さんです!!」
西野・白石「よろしくお願いします!」
今日は、クイズ形式バラエティ番組の収録。
俺は、邪魔にならないように端っこで壁にもたれて待っている。
高松「ふぁ〜、退屈。」
何もない時間だ。
携帯をいじるのは、流石に失礼だと思い楽屋に置いてきた。
一応、西野さんと白石さんを見ている。
それを感じ取っているのか、西野さんがウインクしてくる。
俺は、手を払うことをして収録に集中させるように促す。
俺を犬扱いするな。
〜〜〜〜
「はい、OKです!ありがとうございました!」
収録が終わった。
高松「ふぁ〜、ねむ。」
西野「疲れた〜。」
高松「はい、お疲れ様です。」
西野「おんぶ。」
高松「歩けるだろ。楽屋に戻るぞ。」
西野「けち〜。」
白石「なあちゃん、ここじゃダメだから。」
西野「ん〜。」
白石「高松君、次の仕事は?」
高松「えっと、3時間後に取材だそうです。」
西野「あ、時間あるやん。服買いに行こう。」
高松「いや、ダメです。この間の件がありますから。」
西野「ええやん、強いねんから。」
高松「ダメです。」
西野「ケチ、服くらい買いいや。」
高松「これでいいんだよ。」
俺の格好は、黒のTシャツとジーパンで、アームガードをしている。
別にこれで十分だ。
西野「まいやんも少し変えて欲しいやろ?」
白石「ん〜、ちょっと変えて欲しいかも。」
高松「白石さんは、乗らなくていいんすよ。」
白石「けど、Tシャツはどれくらい着ているの?」
高松「貰い物なんで、わかりません。」
西野「じゃ、決まりやな。見窄らしかったら、私たちも嫌やし。」
白石「それじゃ、近くのメンズのお店に行こうか。」
高松「待て待て、色々許可いるだろ。」
白石「さっき、ライン入れたらOKだったよ。ほら。」
高松「何?!」
西野「じゃ、レッツゴ〜。」
次の仕事までに服を買いに行くことになった。
ちなみに西野さんコーデと白石さんコーデをそれぞれ2つずつ買ってもらった。
金を出そうとしたが、タイミングがなかった。