父「え、それでいいのか？」
高松「まぁ、そうだな。今思いつくのはそれくらいだな。あとは、タトゥー消すのための金だな。」
父「それなら、いくらでも出してあげるぞ。」
高松「いいんだな？100万するぞ？」
父「お、ぉ、今は無理だな。」
高松「それは後にして今は、それが欲しい。期間もいけるだろ？」
父「そうだな。早くて1ヶ月で取れると思うぞ。。」
高松「なら、決定だな。まぁ、最後まで迷惑かけるわ。」
父「何を言っているんだ。血は繋がっていなくても、お前は私の息子だ。確かに、お前を身勝手な行動で見捨てたかもしれないが、私にとっては大事な息子だ。」
高松「そうだな。まぁ、まだ少しは世話になるわ。」
ーーーー
1ヶ月後
角田「いや〜！やっぱり、紺色屋がいいですよね！！」
白村「うるさいぞ、康太。それより今は、掃除だ。」
角田「わかっていますけど、流石に長かったですよ〜。早く、ここで飯を作りたいですよ〜。」
白村「まぁまぁ、それより手を動かせ。後ろを見ろよ。」
角田「え？後ろ？あ。」
植村「掃除は、完璧なんだろうな？」
角田「い、今すぐにやります！！」
植村「あの野郎・・・」
白村「まぁ、俺達に会えて嬉しいんじゃないんですか？康太もここに入ってから、嬉しそうに働いていましたし。」
植村「そうだな。俺たちもしっかり働いていくぞ。」
白村「はい、大将。」
2ヶ月ぶりに、紺色屋に人が入る。
誰もいなかったため、所々に埃が積もっている。
マスコミの追っかけもいなくなり、やっと店を開くことができる。
白村「それよりも、かんぼうはいつになったら帰ってきますかね。」
植村「連絡がないからまだなんだろうな。」
白村「心配ですよね。」
植村「少しな。」
角田「よし！掃除終わりました！」
植村「遅いぞ！このやろう！」
角田「す、すいません！！」
ガチャッ！
角田「え？」
白村「え？誰か来たのか？」
植村「今日は、誰も来る予定はないぞ？」
角田「ちょっと見てきます。」
角田が、様子を見に行く。
角田「え、え？！なんで？！」
驚いた声をあげている。
白村「え？なんだ？」
角田「た、大将！！ヒデさん！！」
素早く戻ってきた。
植村「なんだよ。」
白村「さっさ・・・え？」
中に入ってきたのは・・・
高松「ただいま。」
白村「え？え？かんぼう？」
高松「そうだが？」
角田「え？記憶はあるのか？」
高松「ある。言っても、爆発に巻き込まれた時までしかないけどな。」
角田「ほ、本当にかんぼうか？」
高松「だから、俺は俺だって。タバコ吸って大将に怒られただろ？」
角田「か、かんぼうだ！！」
白村「記憶は戻っているとは・・・」
高松「まぁ、その、迷惑をかけたな。すぐとは、言わないけど働かせてもらいます。」
角田「大将！」
白村「いいですよね？！」
植村「え、あ、いいぞ。」
俺を見て大将は、固まっていた。
植村「たく、お前は、いつまでも迷惑をかけるとはな。」
高松「いや〜、あはは。」
ちょっと照れくさい。
角田「ほら！紺色屋！完全復活ですよ！！」
白村「そうだな。かんぼう、明日からビシバシ働いてもらうぞ。」
高松「わかっている。」
久々にこの感じが、戻ってきた。
迷惑をかけた分、働いて取り戻そう。
高松「あ、そうそう。俺、免許取ったから。」
白村「え？いつの間に？」
角田「なんの免許だ？」
高松「バイク。車は、期間的に無理だった。」
俺は親父に俺の頼み事を無理なく全部受け入れることを条件に連絡をすることになった。
まぁ、憎いところはあるが、親父は親父だ。
高松「それと明日は、ちょっとすまないが、外してもらいたい。」
角田「え？なんでだ？」
高松「ちょっと、行かなきゃ行けないところがあるからだよ。すまない。」
植村「まぁ、行ってこい。」
白村「え、いいんですか？」
植村「いいってことさ。あれだろ。嬢ちゃんところだろ。」
高松「そうです。ありがとうございます。」
紺色屋に帰ってきたが、俺にはまだやることがある。