元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
高松が歩けば・・・
高松「ん〜、空気が美味しい〜。」
父さんに許しを貰って、外に出ています。
周りは、田んぼや畑が広がっていて、自然豊かな場所なんだなって感じれます。
どこにいてもずっと部屋に閉じこもっていたので、身体が少し鈍っているんだなって感じます。
高松「すぅ〜!はぁ〜!よし!」
心が洗われている気がします。
これから1時間くらい歩いて実家に帰ります。
〜〜〜〜
父「なぁ、寛太?」
高松「ん?」
父「遠くまで、歩いていないよな?」
高松「うん、全然。」
父「そうか・・・あと、外出る時は、腕を隠すものをつけなさい。」
高松「え?なんで?」
父「周りの目があるからだよ。それは、わかっているよね?」
高松「あ、忘れてた。ごめん、父さん。」
父「ううん、いいんだ。わかってくれればさ。」
高松「うん。」
ーーーー
3日後
高松「ん〜、いい天気だ。」
昼から散歩しています。
雲一つないいい天気です。
高松「あれ?」
元気がなさそうな女の子が、自転車を押して前を歩いている。
それに制服を着ている。
何かあったのかな?
少し近づいて・・・
高松「ねぇ、大丈夫?」
「え、あ、あ。」
高松「元気ないけど、どうしたの?」
「い、いや、その・・・」
高松「あそこに座れるところあるから、行かない?僕でよかったら、話を聞いてあげるよ。」
「そ、それなら・・・」
高松「じゃ、行こうか。」
「はい・・・」
〜〜〜〜
少し歩いてベンチに座る。
自販機もあるので、何かあってあげようと思う。
高松「何かいる?」
「え、あ、いいです・・・」
高松「そう?それより、どうしたの?」
「い、いや、その・・・」
高松「学校が辛いの?」
「そ、そうですね。」
高松「何かされたの?」
「は、はい。」
高松「それは、誰も言えないの?」
「・・・」
前の僕ならなんで言っているんだろうか。
少し考える。
高松「僕にできることはないのかな?」
「これは、私の問題なので、すいません。」
高松「そっか〜。なんかごめんね。」
「い、いえ。少し軽くなった気がします。ありがとうございます。」
高松「じゃ、明日もここで話しようか。」
「はい。お願いします。」
高松「あ、帰る時間だ。じゃ、またね。」
「はい、さようなら。」
時間が来ていたので、実家に帰る。
女の子も自転車に乗って、家に帰る姿が見えた。
高松「あ、名前聞くの忘れた。」

満腹定食 ( 2021/11/28(日) 19:50 )