元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
同居
西野さんに連れられて、部屋に入ります。
高松「綺麗、それにいい匂い・・・」
西野「綺麗は最初に言ってたけど、いい匂いって、変態さんやな。」
高松「え?変態?」
西野「ん?好きの最上級ってことやで。」
高松「そうなんですね。僕、何か手伝うことありますか?」
西野「そうやね。ご飯作るから、台所に行こうか。」
高松「はーい。」
〜〜〜〜
カチャカチャ!ジャー!
ご飯も食べ終わって、洗い物をしています。
西野「ほんまによかったん?」
高松「はい、西野さんの手を少しでも綺麗に保つためにやらせてください。」
西野「前の高松君なら、言わんかったなぁ〜。」
高松「やっぱり、前の僕の方がよかったですか?」
西野「そんなのことないで。私は、こっちはこっちで可愛いんやで。」
高松「そうなんですね。」
西野「でも、寂しいかな。」
高松「ここでの僕は、どんな感じでしたか?」
西野「甘えたさんやったで。ほとんど1人で過ごしてきたから、甘える人がおらんかったのもあるし、私にめちゃくちゃ甘えてたで。」
高松「話を聞くと恥ずかしいな〜。」
西野「記憶戻ってきた?」
高松「すいません。全くです。」
カチャカチャ!ジャー!キュ!
高松「よし、終わった。」
西野「ほら、こっち来て。」
高松「わかりました。」
西野さんは、ソファーを叩いて場所に座る。
すると、西野さんは僕の肩に頭を乗せる。
高松「え、どうしたんですか?」
西野「ん?私も甘えたいねん。」
高松「そ、そうなんですね。」
え、どうすればいいのかな?
高松「よしよし?」
西野「ん、それでええで。」
とりあえず、頭を撫でてみた。
前の僕もこんなことをしていたのかな。

満腹定食 ( 2021/11/26(金) 20:49 )