元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
好きな人?
高松「お世話になりました。」
「気をつけて帰るんだよ。」
高松「わかりました。」
まだ包帯が取れていないけど、住んでいる所に帰る。
植村さんに連絡を入れたら、今日は迎えに行けないから電車で帰ってこいと言われた。
帰り方は、メッセージに入っているので、それを見ながら帰ります。
〜〜〜〜
高松「ここか・・・」
僕が住んでいる場所に帰って来た。
ガララッ!
高松「た、ただいま・・・」
「か、かんぼう!!」
「帰ってこれたのか?!」
白い服を着た人が、僕に寄り添ってきた。
高松「あ、あの〜、お、お名前は?」
「あ、そうか。記憶がなかったんだな。俺は、角田康太。お前の兄貴分だな。」
「で、俺は白村秀人。直属の兄貴分じゃないけど、色々教えていたんだぞ。」
高松「そうなんですね。角田さん、白村さん、またお世話になります。」
角田「いや〜、やめろよ。呼び捨てでいいぞ?」
高松「い、いえ。ぼ、僕より年上なので・・・」
白村「俺は、このままでいいわ。」
角田「いや〜、かんぼうはかんぼうっすよ。店に立つのは、大将に任せるから今日は自分の部屋でゆっくりしな?」
高松「わかりました。えっと・・・」
角田「あぁ、そこから入って、奥に階段があるからそこから上がって廊下の奥の部屋がお前の部屋だ。」
高松「わかりました。」
〜〜〜〜
ワハハ〜!ザワザワ!
下から楽しそうな声が聞こえる。
お店は、居酒屋と言ってお酒やご飯を出して、みんなで楽しく食べる所みたいなのでこう言う声が聞こえてくるのは、当たり前なんだろう。
僕は、退院したてなので今日と明日はゆっくり休むようにと言われました。
それからどれくらいできるのか見て、厨房に立つようです。
角田「あ、来ましたか。では、そのまま奥の階段を上がってください。」
角田さんの声がした。
階段を上がってくる足音が聞こえてくる。
誰か来るのかな?
ガラッ!
「やっと帰って来たんやな。ほんまに別人やわ。」
引き戸を開けて、現れたのは話し方に特徴がある女の人。
この人も常連さんなのかな?
そのまま、僕の前にあった座布団に座る。
高松「えっと、誰ですか?」
「ほんまに忘れたんやね。私は、西野七瀬やで。高松君の・・・ん〜、彼女ってところかな。」
高松「か、かのじょ?」
西野「好きな人って意味やで。」
高松「そ、そうなんですね。僕、貴方みたいな人が好きなんですね。」
西野「そうやで。私の部屋に来た時は、ず〜と甘えたさんやったから、それほど私のこと好きやってんで。」
高松「へぇ〜、すいません。今は、そんなこと思ってないみたいです。」
西野「残念やわ・・・」
西野さんは、悲しそうな顔をする。
高松「い、いや、そんな顔をしないでください。可愛いんですから。」
西野「そんなこと言えんやな。ほんまに別人やわ。」
高松「え?」
西野「ふふ、これはこれで可愛いな。」
西野さんは、俺に近づく。
高松「え?え?」
西野「じっとしててな。」
高松「は、はい。ん!」
口と口が合わさる。
高松「え、何しているんですか?」
西野「え?愛し合っている行為だよ。どう?思い出した?」
高松「い、いえ。何も。」
西野「ショックやわ・・・」
高松「す、すいません。」
西野「じゃ、次はななの所に来てな?高松君との思い出語ってあげる。」
高松「わ、わかりました・・・」
西野「じゃね。また連絡するね。」
西野さんは、そう言って僕の部屋を出ていく。
なんだろう。この感じ。
ちょっと怖い感じがする。
僕何かされるのかな?

満腹定食 ( 2021/11/25(木) 10:16 )