元不良見習いの奮闘記







































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第18章 心が通じていれば
僕は高松寛太
「ん〜、異常なしだね・・・あと、火傷の後は痛む?」
高松「いえ、痛くありません。」
「なら、明日に退院してもいいよ。それは、保護者の方?に連絡してね。」
高松「わかりました。ありがとうございました。」
僕は、高松寛太と言う名前らしいです。
少し前に頭を打った影響で、記憶がなくなったそうです。
今日は、頭の検査をして診察をしたのです。
診察が終わって、病室に戻ります。
記憶があった僕は、たくさん悪いことをしていたようで、それに伴って強かったそうです。
それの影響もあって腕や首、お腹にタトゥーが入っています。
あと、心配してお見舞いに来てくれた人達もいました。
なんでも僕が働いていたお店に来てくれていた常連さんだそうで。
ガララッ!
「あ!帰って来た!」
「高松君、大丈夫?」
「いや待ってよ。そんなに言っても、高松君は、記憶がないんだからわからないでしょ?」
一気に3人が僕のところに寄り添った。
この人達も前の僕の常連さんなのかな?
高松「えっと、お名前は?」
「私が、樋口日奈だよ。」
「私が、和田まあや!」
「私が、高松君の彼・・・」
樋口「違うでしょ。みなみ〜。」
「えぇー、星野みなみだよ。1番最初に高松君に助けてもらったんだよ。」
高松「そうなんですね。あと何か言いかけていましたけど?」
和田「あ、いや〜!なんにもないよ!」
樋口「そうそう!それより、怪我は大丈夫なの?」
高松「あぁ、これですか?」
額と首、左前腕に包帯を巻いている。
額は、頭を打った時に切れたので、縫ったそうだ。
首と左前腕は、火傷をしたから薬を塗って包帯を巻いている。
高松「痛くないです。明日には、退院できると言われました。」
和田「頭以外は、大丈夫なんだ。」
高松「えぇ、まぁ。」
樋口「まあや〜、それは言っちゃダメだよ。」
和田「あ、ごめん。」
高松「あ、あの・・・」
星野「どうしたの?」
高松「なんでそんなに僕を心配してくれるんですか?」
星野「今の高松君は、わからないと思うけど、私たちは高松君に助けてもらっているの。」
樋口「お店で楽しく食べて、お話している時が1番楽しい時間なの。」
和田「今度は、私たちが高松君を助ける番なんだよ。だからね、お見舞いに来たの。」
高松「そ、そうなんですね。」
こんな素敵な人達と過ごせてたってことは、すごいいい人なんだなって感じることができた。
一回見てみたいなぁ〜。

満腹定食 ( 2021/11/24(水) 16:55 )