元不良見習いの奮闘記







































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第16章 節目の思い出は作っとけ
大将、大きく出る
角田side
今日は、水曜日。
かんぼうは、撮影でいない。
父『そ、そうですか・・・』
植村「すいませんな。お役に立てなくて。」
父『いえいえ、元はと言えば、私が家庭を投げ出してしまったのが原因ですから。これは、罰だと思います。』
植村「ですが、この機会を逃すとタコとの思い出がないですよ。だったら、この機会・・・」
父『いえ、もう大丈夫です。これは、罰ですから。それにまとまったお金が用意できそうなので、あと数日で振り込ませていただきます。では。』
植村「あ、ちょっと・・・切れたか。」
角田「大将、どうでしたか?」
植村「駄目だ。話は聞いてくれるが、たこには会ってくれないみたいだ。」
角田「やっぱり、自分がしてしまった事を悔やんでいるんすね。」
白村「ですけど、流石に写真くらいは撮ってもいいと思いますけどね。」
角田「いや〜、どうですかね。俺もやってしまったらって、考えるとそうすると思いますよ。」
植村「そうだな。このままいけば、たこと父親はこの先ずっと会うことはない。もし仮にたこが、父親を許したとしてもこの関係は、終わらないだろうな。」
角田「じゃ、どうします?たこも嫌がるし、父親も来ることはないですし。」
俺とヒデさんと大将で、考える。
料理に関してはすぐに出てくる。
しかし、拾った少年の父親との関係の修復は、考えたこともない。
さぁ、どうする。
植村「少し乱暴になるが、こういうのはどうだ?」
角田「なんすか?」
白村「聞きますけど。」
植村「〜〜〜〜〜〜〜。」
角田「あぁ〜、それだったら、いけるかもしれないっすね。」
白村「あとは、アポ取っていつ決行するかですね。」
植村「あとは、父親にどう話をつけるか考えるか。」
角田「そうですよね〜。あ、営業前じゃん。暖簾出してきますね。」
植村「今日は午前だけだから、昼間になんとかしよう。」
白村「わかりました。」

満腹定食 ( 2021/11/15(月) 22:07 )