元不良見習いの奮闘記







































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第16章 節目の思い出は作っとけ
出た方がいい
角田「かんぼう〜、本当にいいのか?」
高松「何がだ?」
角田「卒業式に出ないこと。」
高松「意味ないだろ。」
角田「そうだけどさ、一応人生の節目だぞ?」
高松「でも、それはダチや仲間がいたから楽しかったんだろ?」
角田「まぁ、そうだな。」
高松「ダチや仲間がいない俺は、意味ないだろ?」
角田「そ、そうなるな。」
高松「だろ?終わったから、先に上に行くぞ。」
俺は、休憩に入る。
角田「はぁ〜、ダメか〜。」
白村「仕方ない。思い入れがあったら、自分から行くはずだ。」
角田「そうっすよね〜。けど、卒業式は、出ないと・・・」
白村「その気持ちは、わかるぞ。俺のクラスにはいなかったが、俺の友達の所は1人そう言う奴がいたらしいな。」
角田「へぇー、そうなんすね。」
白村「だけど、こっちの気持ちは、出るより出てほしいからな。」
角田「まぁ、そうっすね。ですよね、大将。」
植村「そうだな。一回電話入れとくか。」
〜〜〜〜
植村「と、言うことなんですよ。力になれなくてすいません。」
父『そうですか・・・いえ、ありがとうございます。私の勝手なお願いしたばかりに・・・』
植村「そんなことありません。親なら子供の行事に出たくなるのは、当たり前ですよ。」
父『そうですけど、今まで家庭を放置していた私への罰だと思っています。本当にありがとうございます。』
植村「いえいえ、まだ我々は諦めていません。どうにかして参加させます。」
父『わ、わかりました・・・無理しないでください。』
植村「無理はしてませんよ。あなたこと無理はしてませんよね?」
父『職場は、今のところ落ち着いています。また近々連絡を入れますので、またその時に聞かせてもらいます。』
植村「わかりました。では。」
ピッ!
植村「はぁ〜、親の心子知らずって言うが、この親子は大変だな。」
どうにか、たこを卒業式に出させたい。
どうするか。

満腹定食 ( 2021/11/14(日) 10:00 )