元不良見習いの奮闘記







































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第15章 冬の魔法
初詣
ゴーン、ゴーン、ゴーン
植村「鐘も鳴ったし、初詣行こうか。」
角田「そうっすね。いつもの場所っすか?」
植村「俺たちは、そこでいいだろ。」
大将は、いつも行っている神社があるらしく、そこに行っている。
角田「かんぼう、ついてくるか?」
高松「そうし・・・」
井口「えぇ〜!高松君は、こっちでしょ〜!!」
高松「おい!ひっつくな!」
井口が手に抱きついてくる。
植村「たこ。お前はそっちについて行け。」
高松「え、え?!いや!そっちに行くって!!」
植村「見てみろ。お前を待っている奴らがいっぱいいるぞ。」
高松「え?」
後ろを見るとひらがなけやき全員が、俺を見ている。
柿崎「ほら、大将さんもそう言っているから行こう。」
高松「い、いや・・・」
植村「行けよ。俺と角田で、いつもの神社に行くから。」
角田「かんぼう、そういうことだ。ほら、行け。」
高松「う、うっす。」
植村「戸締りするから、お前ら先に出ろ。」
「「「は〜い。」」」
植村「あと、たこ。ここに行け。」
高松「あ?」
〜〜〜〜
美玲「寒〜い。」
加藤「眠〜い。」
濱岸「遠〜い。」
高松「うるせぇーな。とっとと歩け。」
俺は、大将に言われた神社に向かっている。
なんでも、階段を上がってお参りすれば、出世できるとか。
左腕が重くなる。
高松「ん?」
金村「さ、寒いのでく、くっついていいですか?」
高松「いいぞ。」
金村「あ、ありがとうございます。」
金村がひっついたことにより少し温かみを感じる。
柿崎「じゃ、私は右ね。」
高松「お、おい。動きにくいだろうが。」
柿崎「じゃ、美玖にも言えば?」
高松「お前はてちか。」
柿崎「友梨奈じゃない。私は、柿崎芽実。」
高松「知ってる。はぁ〜、だるすぎ。」
井口「芽実ちゃんと美玖ちゃんだけずるい!!私も〜!!!」
高松「お前は、来るな!!」
宮田「眞緒さん、今回は諦めましょう?」
潮「あ、見えたよ!あれだよね!!」
高松「あぁ、たぶんあれだな。」
めちゃくちゃ長い階段が目の前にある。
美穂「うわ〜、すごい階段ですね。」
富田「でも、これを登れば出世できるんですね?」
高松「そうらしい。とりあえず、上がるぞ。」
階段を登る。
階段も階段で、少し急だな。
高松「あの〜、登りにくいんだが?」
金村「え、あ、す、すいません。」
金村は離すが・・・
柿崎「やだ、寒い。」
高松「お、お前は・・・」
柿崎「にひひ。」
階段を登り切り、神社に着いた。
各々、賽銭を入れて・・・
パン!パン!
それぞれの思いを祈願する。
久美「よし、みんな!帰るよ!」
「「「は〜い!」」」
階段を降りる。
柿崎「ねぇ?」
高松「ん?」
柿崎「高松は、何をお願いしたの?」
高松「料理の腕が上がりますようにってお願いした。」
柿崎「えぇ〜。私たちと一緒いられるようにじゃないの?」
高松「お前らは、飯を食いに来るんだから、それでいいだろ。」
柿崎「やだ、高松ともっと一緒にいたい。」
高松「我が儘言うな。」
柿崎「我が儘じゃない、お願いだよ。」
高松「無理だな。」
柿崎「それは、高松は誰かのものになったから?」
高松「そんなわけ・・・」
柿崎「じゃ、タトゥーのところに付いている赤いのは何よ。」
高松「あ、これは・・・」
西野さんにつけられたキスマーク。
とうとう言われたか。
柿崎「誰のよ。」
高松「知らなくていい。」
柿崎「私もつけてもいい?」
高松「無理。」
柿崎「じゃ、その人のものなの?」
高松「俺は、物じゃない。ほら、迎えが来ているぞ。」
柿崎「あ、はや・・・」
俺は、柿崎に帰るように促す。
高松「また相手してやるよ。」
柿崎「わかった。そのかわり・・・」
久美「芽実!!早く!!」
高松「ほ・・・ん?!」
「「「あぁ〜!!!」」」
柿崎にキスをされる。
柿崎「私もいるってことを忘れないでね。それじゃ。」
そのまま車に向かっていく柿崎。
高松「う、うわ〜、まじか。」
西野さんにバレたらやばいな。

満腹定食 ( 2021/11/12(金) 17:37 )