元不良見習いの奮闘記







































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第15章 冬の魔法
鈍感
平手「・・・」
高松「なんですか?」
平手「クリスマス・・・。」
高松「はい?あ〜、仕事なんすよね?」
平手「うん、楽しく過ごすみたいだね。」
高松「いやいや、仕事ですよ。お客の要望を聞くのが、料理人の仕事ですから。」
平手「カッコつけてるよね?」
高松「なわけないでしょ。はい、ぶり大根です。」
平手「ありがとう。はぁ〜。」
高松「ため息をつくな。それが、あんたの仕事だろ?」
平手「鈍感・・・」
高松「なんか言ったか?」
平手「何も言ってないよ。んー、美味しい。」
ガララッ!
植村「いらっしゃい。」
長濱「お久しぶりです。あ、いた。」
平手「こっちだよ、ねる。」
長濱さんが、平手の横に座る。
高松「で、ご注文は?」
長濱「温かいもので。」
高松「へいへい。」
お任せってことで、勝手に作らせてもらう。
長濱「てち、なんで不機嫌なの?」
平手「ひらがなけやきメンバーが、ここでクリスマスと年越しをするって聞いてない?」
長濱「え?初耳。」
平手「私たちは仕事なのに・・・」
高松「うるせぇーな。呼ばれているんだから、仕方ねぇーだろ。鶏の味噌煮込み。」
長濱「え?何これ、絶対美味しいじゃん。」
高松「角田の考案だ。昨日から出している。」
長濱「いただきまーす!!ん?!美味しい!!」
高松「丼にしてもいいぞ。」
長濱「うわぁ〜、誘惑が・・・」
高松「まぁ、後で決めたらいい。」
平手「ねるも手玉に取るんだね。」
高松「はぁ?そんなわけねぇーだろ?食うか?」
平手「食べる。」
高松「はいはい。」
平手は、終始不機嫌だ。
よくわからねぇーな。

満腹定食 ( 2021/11/09(火) 14:56 )