元不良見習いの奮闘記







































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第1章 暴れん坊見習い
偶然?
星野「あの、いいですか?」
植村「あいよ。たこ!行ってこい!」
高松「はい。」
メモ用紙とボールペンを持ち、星野って人の注文を聞きに行く。
星野「この間は、ありがとう。」
高松「・・・っす。」
角田「かんぼう、照れるなよ〜。」
高松「照れてねぇーよ。何する・・・しますか?」
星野「えっと、烏龍茶と本日のおすすめって何ですか?」
高松「ちょっと待ってく・・・ださい。大将、おすすめって何・・・になりますか?」
植村「嬢ちゃん、好き嫌いはあるか?」
星野「ん〜、ある程度は食べれます。」
植村「じゃ、鯖の唐揚げと半熟煮卵だな。」
星野「それでお願いします!」
植村「あいよ。」
高松「俺、必要なかったじゃん。」
植村「何つった?!」
高松「い、いえ、何にもありません。」
植村「こっち戻って皿洗え!」
高松「はい。」
白村「大将、初めて来たお客さんが怯えますよ。」
植村「あ、これは失敬。」
星野「いつもあの子は、怒鳴られているんですか?」
植村「えぇ、最近まともになりましたが、どうしようもない馬鹿で・・・」
星野「そうなんだ・・・」
白村「その前にかんぼうに助けてもらったって言っただろ?どんな状況だったんだ?」
星野「えっと・・・」
ーーーー
星野「はぁ〜、ご飯食べそびれちゃった。楽屋で食べれるかな。」
いつも通り、収録に向かっていたら・・・
「お、あれ、星野みなみじゃねぇ?」
「似てる・・・って、本物じゃん。」
「行こうぜ、行こうぜ。お〜い。」
星野「は、はい?」
「星野みなみだよな?」
星野「ち、違います。急いでいるので。」
「おい、待てよ。俺らと写真くらいいいだろ?」
星野「人違いです。急いでいるのでやめてください。」
「何だよ。アイドルってこんな愛想悪いんかよ。」
星野「やめてくださいって!」
ちょっとした裏道的な場所を通ったため、人がいない。
それに大通りまで少し距離がある。
星野「やめて!」
「じゃ、ここで俺たちと・・・」
「おい、何してるんだよ。」
「あぁ?」
割烹着を着て、おかもちを持った少年が目の前にいた。
それが高松だった。
星野「た、助けて!」
「おい、うるせぇーぞ。」
高松「嫌がっているだろうが。やめろ。」
「そんな訳ないだろ。ほら、行こうぜ。」
星野「離して!」
高松「その手を離せや。」
「うるせぇー!おら!!」
ゴン!!
鈍い音がした。
「いてぇー!!」
高松は、おかもちで防御していた。
「お、おい!卑怯だぞ!」
高松「あ?お前の仲間が先に殴ったんだろうが。」
「やられたら、やり返してやる!!」
「それに見られたからには、ここで記憶を消してやる!!」
高松「来いよ。」
「生意気だな!!」
「後悔するなよ!!」
2人は、殴りかかったが・・・
ゴン!ゴン!ゴン!!
「うぅ・・・」
「い・・・」
「な、なんで・・・」
高松「うわ〜、ボコボコじゃん。ほら、行くぞ!」
星野「え、あ、うん。」
そのまま大通りに行く。
高松「金は?持ってるか?」
星野「もってるよ。」
高松「そうか、だったら。」
高松は、手を挙げる。
そしてタクシーを拾う。
高松「ほら、乗りな。また変なやつが来る前に。」
星野「あ、ありがとう。」
高松「いいから。早く。」
星野「う、うん。」
タクシーに乗せる。
そして、高松は進行方向は逆に走り出す。
星野「あ、名前聞くの忘れた・・・」
ーーーー
星野「って、ことがあって・・・」
植村「はい、半熟煮卵。」
星野「ありがとうございます!美味しそう!!」
角田「待てよ。かんぼう、お前は5丁目の山本さんに出前行ったんだよな?」
高松「あぁ、その道が近道なんだよ。」
白村「ん?待てよ?近道だけど、お前、もしかして・・・」
高松「あ?」
白村「タバコ吸ってたんじゃないだろうな?」
高松「そ、そんな訳ねぇーだろ。タバコ吸ってたらそんな短時間じゃ帰って来れねぇーだろう。」
白村「そ、それもそうだな。あ、かんぼう、これ持って行ってくれ。」
高松「はい。」
星野・・・さんに、鯖の唐揚げを出す。
高松「鯖の唐揚げです。」
星野「ありがとう、高校生?」
高松「そう・・・です。」
星野「タバコ吸っちゃダメだよ。身体壊すよ。」
高松「・・・っす。」
植村「ご忠告ありがとうございます、だろうが!!このたこすけ!!」
高松「す、すいません!!」
植村「そこに待ってろ!!」
高松「うげぇ!!」
左手に包丁を持ちながら、俺に近づいてくる。
植村「このド阿呆が!!」
げんこつで、初めて床に頭がついた。
それを見ていた客は、いつも和んでいたが、ドン引きしていた。

■筆者メッセージ
設定は、3期生加入してちょっとしてからにします。
満腹定食 ( 2021/09/02(木) 19:43 )