新人警察官は駆け上がる





































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第6章 クリスマス?正月?警察官には関係ありません
サプライズ
あれから1週間程経った。
今日は、12月23日。
クリスマスイブ前日だ。
明日はクリスマスイブだが、そんなの関係なしに俺は仕事だ。
また酔っ払いの相手をしないといけないのかと思うと憂鬱だ。
そんなことを忘れるためにビールでも飲むか。
今日用意するビールは、この2本。
横須賀ビール 猿島ビールと松江ビアへるん ヴァイツェンだ。
猿島ビールは、フルーティーなアロマとフレーバーが特徴の飲みやすいビールだ。IBC2020金賞とJGBA2021銀賞を取っているビールでもある。
ヴァイツェンは、ドイツ発祥の黄白色の小麦ビール。滑らかな味わいとクリーミーな泡立ちが特徴。それにフルーティーな香りが女性に人気だとか。このビールはさまざまな賞をとっている。え?何個?5個だよ。
津田「うっし、ビールだビール。にしし。」
缶詰を開けるつもりでビールを注ごうすると
ピンポーン!
津田「誰だよ。こんな日に。」
樋口さんが来た時もこんな感じだったな。けど忙しいはずだから乃木坂メンバーは来ないはずなんだがな。
津田「は〜い、誰です・・・え?」
「こんにちわ〜、津田君やんね?」
津田「えぇ、そうですが、あの〜、ちょっと待ってくださいね。」
あれ?この人確か・・・えぇ〜と・・・
津田「あ、西野七瀬さんだ。」
西野「ほんまに疎いんやね。中入ってもいい?」
津田「あ、はい。どうぞ。」
西野さんを中に入れる。
西野「あ、飛鳥が言ってたのってこれか。これ買ったん?」
津田「いえいえ、レンタルですよ。中身だけ買って飲むっていう感じですね。それと飛鳥さんの名前出たんですけど、どう言った経緯で来たんですか?」
西野「えぇとね、」
飛鳥(なーちゃん!休みいつ?え?23日?その日にある場所に行って欲しいの!その場所は後で送るね!私からのプレゼントとって言ってくれればいいよ!それじゃよろしくね!)
西野「ってさ。」
津田「その前になんで俺の休みを把握しているんだよ。」
たぶんそれは、早川さんから聞いたんだろうな。
そんな西野さんは、乃木坂を卒業してから映画やドラマ、CMにも出てそれに冠番組も持っている。
乃木坂に入っていた頃よりは休みはあると思うが、なぜここに来たのだろうか。
津田「あの〜、飛鳥さんから他に聞いていませんか?」
西山「えぇ〜と、美味しい日本のビールが飲めるって聞いてるよ。あとね、リクエストを言ったら料理してくれるって言ってたで。」
津田「あの人は・・・、で、そのリクエストって?」
西野「これ料理して!」
とかばんから出してきたのは名古屋コーチンと書かれた鶏肉丸々一匹だ・・・。
津田「え?マジっすか?」
西野「うん!お願いするわ!」
津田「は、はぁ・・・、その前にビールとおつまみ用意しますね。」
ビールは、ヴァイツェンを飲んでもらう。
つまみは、洋風で行こう。
〜〜〜〜
津田「まずは、これで決めてください。」
ヴァイツェンとガーリックラスクを出す。
西野「うわぁ〜!いただきます!ん!美味しい!!」
津田「少しの間それをつまんでてください。」
普通は、下処理をして味を染み込ませて焼くものだが、これを料理をするのか・・・。
津田「まぁ、やるしかないか。よし!」
まずは下処理。
内臓を出して鳥を洗う。
オーブンを先に温める。
そして鶏に塩胡椒をかけてからカレー粉をかける。
次に、人参と玉ねぎを切り、鶏の周りに置く。
オーブンが鳴り、そのまま鶏を入れる。
そのまま鶏を10分程焼き、取り出してオリーブオイルをかける。そうすることにより、表面はパリパリで中がジューシーになる。そのあと50分ほど焼いて完成だ。
津田「時間があるからあと2品だな。」
よし、あとはアボカドのチーズ磯部焼きとクリームチーズキャロットラペでいいや。
津田「よし!どうぞ!」
西野「わぁ〜!どれもこれも美味しいわ!きてよかった!」
津田「ありがとうございます。」
俺は、猿島ビールを飲む。
津田「うんまい。我ながらよくできてるわ。」
西野「飛鳥の言う通り、無茶なリクエストでもやってくれるんやね。」
津田「まぁ、ある程度はやりますよ。食材とか持ってきていただければ作りますよ。けど、飛鳥さんは、いきなりきて食べて帰りましたからね・・・」
西野「飛鳥らしいね。けどお返しはなかったの?」
津田「少し多めのお金をもらいましたよ。お礼分だって言って。」
西野「そんな飛鳥が、人の料理を気にいるなんて信じられないね。」
津田「へぇ〜」
ピーピーピー
津田「あ、できた。」
オーブンから鶏を取り出す。
皿に盛り付ける。
津田「はい、カレーローストチキンの完成です。まずは脚からどうぞ。」
トングとナイフを使って、切り分ける。
西野「いただきまーす!ん〜!」
と鶏脚を食べてビールを流し込む西野さん。
西野「ぷはぁ〜!美味しい!!やっぱりきてよかった!」
津田「どうも、俺もっと。ん!うまい!それから。」
ビールを流し込む。
んまい!いや〜、うますぎる。
津田「いいサプライズだ。」
西野「でしょ?飛鳥からのプレゼントやで?飛鳥に感謝しいや。」
津田「次会った時に何かお礼しますわ。まだ飲みます?」
西野「飲む!」
最高の1日を過ごした。
酔っ払いの相手なんてお茶の子さいさいだ。

■筆者メッセージ
リクエストの西野七瀬で〜す。
まぁ、これの前の話は少し伏線的にやりました。
さぁ、次はどんな話にしようかな。
満腹定食 ( 2021/06/01(火) 09:39 )