新人警察官は駆け上がる





































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第5章 夏にもいいが、この時期にもビール
ビールといえばこの人
津田「クソ忙しいはずなのになんでいるんすか?」
「いいじゃん。ビール飲めるって聞いたから来たの。ほら、早く出して。」
津田「はぁ〜、早川さんが言ってたのはこれか〜。」
数日前に早川さんから珍しくメッセージが来た。
内容は・・・
早川「先輩が行くことになっちゃった!たぶん、めちゃくちゃびっくりすると思う!!」
そして今日、目の前にいる女性。
アイドルをあんまり知らない俺でも名前だけ知っている。
雑誌やポスターで見るよりも小顔で細い。
「この齋藤飛鳥を待たせるとはいい度胸しているね。」
津田「グラスを取っているんですよ。で、どっち呑みます?喉越しか苦味か。」
飛鳥「喉越しで。」
ちょっと不機嫌な飛鳥さんに飲んでもらうビールは、鎌倉ビール(星)だ。
柑橘系のホップの香り、ほのかな苦味を残したマイルド喉越しが印象的なビール。
津田「はい、お待ちどう。」
飛鳥「いただきます。ん、美味しい〜。」
津田「そりゃ、よかった。ん〜!んまい。」
飛鳥「これに合うおつまみ作ってよ。あと、私からのリクエストで、今日チートデイだからガッツリ食べれる料理を作って。」
津田「ん〜、むずいな〜。先におつまみ作りますね。」
冷蔵庫からクリームチーズを出す。
クリームチーズをボウルに入れ、そこに油を切ったツナを入れる。
混ぜて塩胡椒で味付け。
そこにクラッカーときゅうりを添えて・・・
津田「はい、クリームチーズとツナのディップです。クラッカーときゅうりをどうぞ。」
飛鳥「早く料理も作ってね。」
津田「わかりましたよ。」
炊事場に戻り、考える。
ガッツリ食べれる料理。
揚げ物かそれとも・・・
津田「あ、そうだ。」
揚げ物は処理が大変だからやめた。
津田「よし、やるか。」
〜〜〜〜
津田「はい、どうぞ。」
飛鳥「え?まじ?」
俺が出した料理は、ハンバーグ。
飛鳥「バカにしているの?」
津田「いやいや、食べてから言ってくださいよ。ほら。」
飛鳥「・・・。ん!」
ハンバーグを食べてビールで流し込む。
飛鳥「え?何入れたの?」
津田「津田特製、粗挽きコショウたっぷりハンバーグ。ガッツリ食べれるし、ビールも進むでしょ?」
そう、コショウをたっぷり使ったハンバーグ。ピリッとするが、ビールが進む。
付け合わせは、千切りキャベツとマカロニサラダ。ちなみにマカロニサラダも少しコショウを入れている。
津田「ん〜、一回作ったことあるけど我ながらいい。」
飛鳥「そんなに料理していたの?」
津田「えぇ、ビールにハマった時はこう言う料理作ってましたね。」
飛鳥「ほかに何飲むの?」
津田「レモンサワーと芋焼酎と日本酒を少々ですかね。今は、このサーバーがあるのでほぼビールですね。」
飛鳥「へぇ〜、飲みに行ったりするの?」
津田「呼ばれたら行きますね。自分からは、ほぼないです。」
飛鳥「そんなに家で飲むの楽しいの?」
津田「まぁ、はい。気まぐれで安く飲んで作りながら飲むって最高なんですよ。それに・・・」
早川「来た・・・って!飛鳥さん?!」
遠藤「え、本当に来てたんですか?」
津田「まぁ、この笑顔のためですよ。」
飛鳥「そりゃ、ここに来ちゃうわ。」
津田「え?なんて?」
飛鳥「何にもない!!さくら!早川!飲むよ!!」

■筆者メッセージ
推理してくださった皆さん。
見事に外れました〜。
まぁ、登場人物は適当にやっているので、後々出していくつもりです。
あと主人公の設定を見てもらえると嬉しいです。
満腹定食 ( 2021/05/30(日) 12:14 )