新人警察官は駆け上がる





































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第3章 通り魔事件
応援要請
通り魔が多発して2ヶ月過ぎた。
北村「最近になって一気に出なくなったな。」
津田「そうですね。通り魔は、捕まったんですか?」
北村「いや、捕まってはないが、坂道市の警察官ほぼ全部導入してパトロールしてるらしい。」
津田「それで、最近パトカーを頻繁に見るんですね。」
パトロール中は、ほとんどっていいほどパトカーとすれ違う。
それに多い日は5回くらいすれ違う日もある。
駒田「仕事してるか?」
津田「してますよ。そろそろ、パトロールに行ってきます。」
北村「お疲れ様です。だろうが!駒田さん、何かあったんですか?」
駒田「実はな、津田。お前に坂道市夏祭りの応援が来たんだよ。それの報告だ。」
津田「お、俺ですか?」
北村「なんで急に?」
駒田「上の命令だ。頼んだぞ。津田。」
津田「は、はい。それじゃ、パトロール行ってきます。」
北村「気をつけろよ〜。」
俺は、パトロールに行く。
駒田「はぁ〜、北村。あいつに言うなよ。」
北村「わかってますよ。津田を異動させるためですよね?」
駒田「あぁ、一応抽選ってなっているが、津田の場合は強制だ。あいつの性格上、すぐに行動に出ると思うがな。」
北村「そうですよね。はぁ〜、津田は巻き込まれ体質だからな〜。」
〜〜〜〜
俺は、通り魔が現れた場所や切られた現場を重点的に回っている。
津田「う〜ん。やっぱりわからんな〜。」
地図を見て合わせてみるが、全然考えが浮かばない。
津田「まぁ、捕まえればいいか。とりあえず、パトロールだ。」
とにかく今は、捕まえればいい。
見廻るが、怪しい人物はいない。
キキィー!ガシャン!
津田「ただいま戻りました。」
北村「はい、お疲れ。これ、夏祭りの資料な。」
津田「ありがとうございます。」
資料に目を通す。
俺は、屋台と舞台付近の巡回をするのことになっている。と言うことは・・・
津田「タイミングが良ければ、見れるか・・・」
北村「何、独り言を言ってんだよ。気持ち悪いぞ。」
津田「すいません。」
北村「もしかして、早川聖来のことか?本当に好きだよな。」
津田「好きではないです。応援してるだけです。」
北村「本当かよ。」
ーーーー
帰宅して早川さんに連絡を入れる。
津田[夏祭りに応援に行くことになった。タイミングよかったら見れるかも。]
ピコン!
早川[ほんまに?!嬉しい!!絶対見てや!!]
津田[タイミング良ければな。]
早川[絶対見てや!!他のグループの子達に目を盗まれたらあかんで!!]
津田[はいはい。明日も仕事だろ?早く寝ろよ。]
早川[は〜い!おやすみなさい!!]
この時、俺は夏祭りでまたとんでもない目に遭うことになる。

満腹定食 ( 2021/05/14(金) 22:19 )