新人警察官は駆け上がる





































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第3章 通り魔事件
謎すぎる通り魔と知らせ
あれから通り魔がたびたび出るようになった。
今回で20件は超えている。
最近は、被害を出さずにいるが、刃物を持った人間が多数目撃されている。
津田「で、今回も刃物を持った人間が1人と。」
夜中ではなく昼の人通りが少ない道で目撃された。
幸いすぐに人が集まる場所があったので通報者に怪我はない。
北村「たく、俺たち警察官を舐めやがって。」
津田「そうですね。煙みたいに消えてくるまで姿を眩ましていますからね。」
目撃された場所は近道するようの路地で、行き止まりはないが監視カメラの映像を確認するが、映っていなかった。
北村「それなんだよな〜。日向坂区や櫻坂区でも、そんな感じで消えていくって計画的な犯行なんだけどな〜。」
津田「それに犯人の動機さえわからないんですから、絞ろうにも無理がありますね。」
北村「まぁ、俺たちは聞き込みしかできないからなぁ。」
朽井「そうですね。」
悲しくもまだ下っ端の俺や北村さんは、聞き込みやパトロールしかできない。
だけど、この違いで街の治安が少しずつ違ってくると思いたい。
〜〜〜〜
交番に戻り、乃木坂区で起きた通り魔現れた場所や切られた現場に印をつける。
乃木坂商店街付近や大通り付近で起きている。
津田「北村さん。櫻坂区と日向坂区で起きた通り魔の情報って借りれたりしますかね。」
北村「う〜ん。難しいんじゃないんか?全部刑事課に行くし、それに本部も俺たちみたいなペーペーがな、借りれるわけではないしな。」
津田「ですよね。う〜ん。」
北村「それよりそんなもの借りて何をするつもりだ?」
津田「いや〜、乃木坂区で起きた通り魔と他の区で起きた通り魔も同じところで起きてるかもって思いました。まぁ、見てみないとわかりませんがね。」
北村「なるほどな〜。けど、そんなことあるわけねぇーだろ?俺たちはこの地域の治安を守ることしかできねぇーんだから、そんなこと思ってもな。」
津田「そうですね。」
北村「それに俺たちの意見なんて聞かれるわけないわ。ほとんど経験者とか刑事課内の意見しか通らねぇーよ。」
津田「警察官も辛いですね。」
北村「当たり前なことを聞くな。ほら、仕事するぞ。」
津田「了解です。」
ーーーー
休みの日になっても俺は、通り魔のことについて考えている。
流石に捜査資料は、持って帰れないのでずっと頭の中で考えている。
「なぁ〜?そんな難しい事を考えてるん?」
津田「ん?早川さんに関係ない事だな。その前にまた連絡もなしで来たのかよ。」
早川「だって〜、連絡しても来るなって言ってくるやん。だったら、突撃訪問したらええやん?」
津田「はぁ〜、で?今日はなんだ?」
早川「んふふ、お腹すいた!!」
津田「最近それ目的で来てないか?」
早川「だって津田さんの料理全部美味しいんやもん!」
津田「まぁ、いいが。お任せだよな?」
早川「うん!」
遠藤「私もいいですか?」
津田「遠藤さんもね。」
「私も〜!!」
津田「3人・・・って!誰や!」
早川「矢久保美緒!!みんな矢久保って呼んでるで!」
津田「はぁ〜、髪型崩してやる。」
早川「わ〜!!やめてや!!」
遠藤「兄弟みたい。」
矢久保「前のレッスンの時からそう見えるよね。」
津田「はぁ〜、何かあったか?」
冷蔵庫を開けて献立を考える。
津田「明日は?」
遠藤「午後からです。」
早川「私も!!」
矢久保「私は一日休み!!」
津田「口やばくなるけど、アヒージョ作るか。ちょうどシーフードミックスもあるし、ブロッコリーもあるからな。」
矢久保「おしゃれ〜!!」
津田「やろ?」
早川「聖来と2人の時は、そんな物作ってくれやんかったやん。」
津田「材料なかったからだろうが!!文句言うなら食べなくていいぞ。」
早川「それだけ許して!!」
津田「じゃ手伝えよ。」
早川「は〜い。」
〜〜〜〜
津田「はい、完成。」
遠藤「わ〜!美味しそう!!」
矢久保「めちゃくちゃおしゃれ!!いただきます!!」
早川「いただきます!」
オリーブオイルが賞味期限間近だったので全部使ってアヒージョにした。
具は、シーフードミックスとブロッコリー。食パンも賞味期限間近だったのでカリカリ焼いてアヒージョにようのバゲットにした。
それにアヒージョの油が残る予定なのでそれをパスタに絡めて締める。
早川「ん〜!美味しい!!」
遠藤「美味しいです!!」
矢久保「うまい!!」
津田「そうか、そうか。パスタもあるからしっかり食べろよ。」
早川「最高やん!」
矢久保「考えられないくらいおしゃれ!!」
遠藤「食べれるかな。」
津田「大丈夫だ。俺も食べるから。」
〜〜〜〜
「「「ご馳走様でした!!」」」
津田「お粗末様。」
結局、3人はパスタまで食べた。
俺は皿を片付けて、炊事場で洗い物をする。
3人はゆったりしている。
早川「あ、言うの忘れてた。津田さん!」
津田「ん?なんだ?」
早川「私たちね、坂道夏祭りのステージに出ることになったの!」
津田「へぇ〜。」
早川「もっと驚いてや!!」
津田「その日は仕事だ。見に行けねぇーわ。」
早川「えぇ〜!そんな〜!」
遠藤「聖来、残念だったね。」
矢久保「ざんね〜ん!!」
津田「まぁ、おめでとうって言っておくわ。冷蔵庫にプリン作ってるからそれが祝い品だ。」
早川「プリン!!食べる!!」
矢久保「女子力高〜い!」
遠藤「いただきます。」
ゆっくり夜の時間を楽しむ。
まぁ、早川さんの知らせを聞いて少し嬉しい。
頑張れ、早川さん、遠藤さん、矢久保さん。

満腹定食 ( 2021/05/13(木) 11:36 )