新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その3 やっぱ、津田だよな
人間以上化け物未満
津田「あぁ〜、ねむ。」
撮影2日目、昨日よりは進んでいる。
それよりも宮田さんが、俺を見つけては、ウインクや投げキッスを飛ばしてくる。
当然無視している。
反応したら、面倒なことになるからだ。
それを見るなり、宮田さんはアニメみたいにプンプンと擬音が出てきそうな起こり方をする。
これには、反応してしまいそうだわ。
津田「あいた!!」
脛を蹴られる。
小坂「・・・」
津田「何しとんねん!!」
小坂「ふん!」
津田「クソ野郎・・・」
〜〜〜〜
小沼side
「小沼〜!これ頼む!」
小沼「は、はい!」
「小沼は、明日は、誰につく予定?」
小沼「えっと、守屋麗奈についてそのあと、そこさくの収録に行きます!」
「だったら、これも頼むわ。」
小沼「え?!」
「え?無理?」
小沼「や、やります!」
今日もデスクワークをしているが、仕事を終わらしても終わらしても、舞い込んでくる。
あのおっさん何者なんだ?
「小沼〜、これミスあったぞ〜。」
小沼「あ、す、すいません!」
「代わりに書き直しておいたから、大丈夫だ。それよりもその仕事の山片付けろ。」
小沼「わ、わかりました!」
営業部の3倍くらいの仕事を捌いている。
それに、これプラス坂道メンバーのマネージャー?頭逝かれてるだろ。
〜〜〜〜
津田「でぃ!くしゅん!」
美玲「大丈夫?」
津田「あぁ、なんか最近身体の調子がいいんだよな〜。」
美玲「なんで?」
津田「さぁ?あとどれくらいで終わりそう?」
美玲「ん〜、監督次第?」
津田「面倒だな。」
美玲「けど、私たちも納得しないと終わらないと思うからね。」
津田「それもそうだな。」
久美「みーぱん、その隣空けて?」
美玲「やだ。」
〜〜〜〜
小沼side
小沼「はぁ〜、マジかよ。」
やっと昼休憩を取れたが、現在14時23分。
仕事が終わらなさすぎて、昼飯を後に回したら、この時間。
しかもあの仕事の量を午前中に終わらすってどんなチート使ってんだよ。
「お、小沼じゃん。」
同期入社のやつが休憩室に入ってきた。
小沼「お、よう。」
「どうだ?念願のマネージャーは?」
小沼「楽勝!楽勝!マジで、あのおっさん、コネ入社だったわ!ははは〜。」
「ほ、本当か?お前は、クマできてるぞ?」
小沼「え?そうか?こっちに来てから、ぐっすり眠っているけど?」
「なら、いいんだけどな。手に持っているのは?」
俺が手に持っているのは、プロテインバーとウイダーのプロテイン飲料。
小沼「お、おやつだよ!ちょっと腹減ってさ!」
「そうか、頑張れよ。」
小沼「お、おぉ!」
同期は去っていく。
小沼「は、はぁ〜。疲れた。営業部の方がマシかも。」
Prrr
小沼「はい!もしもし!え?今、休憩室ですけど?え。あ、はい。すぐ戻ります。」
また仕事が入ってきた。
俺は、プロテインバーを食べて、プロテイン飲料を一気に流し込む。
小沼「倒れるわけにいかないんだよ!」
デスクに戻る。
絶対あのおっさんを落としてやる。
〜〜〜〜
津田「で、なんで俺の部屋に来るんだよ。」
小坂「昨日、愛萌と寝たでしょ?」
津田「なんのことだ?」
小坂「愛萌は、ずっと津田さんの方を見てたし、それにウインクや投げキッスもしてたよね?」
津田「いいや。知らんな。」
小坂「とぼけやんといて。なぁ?」
めちゃくちゃ詰められている。
津田「し、知らんて。」
小坂「愛萌、生は気持ちよかったって言ってたで?」
津田「あ?ゴムは、宮田さんが持って来て・・・あ。」
小坂「ほら、やってた。」
津田「・・・はぁ〜。めんど。メンヘラかよ。」
小坂「メンヘラちゃうわ。部屋行ってもええやんな?」
津田「降参。どうぞ。」
小坂さんは、ほんまに我が強くなって来た。
はぁ〜、メンヘラにならないでほしいわ。

満腹定食 ( 2021/09/25(土) 21:40 )