新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その3 やっぱ、津田だよな
今野の提案
書類を出し終えて、一旦休憩スペースで休む。
少し疲れた身体にカフェオレが沁みる。
「お?津田。休憩か?」
津田「そんなところだよ。平松。」
平松「あれ?今日は、ここに来ないんじゃなかったか?」
津田「そうなんだけど、5日前に先方に出した書類がな、向こうの手違いで今日中に出せとか言われてな。」
平松「うわ〜、面倒な会社だな。」
津田「あぁ、さっき終わったけど、まじ疲れた。」
平松は、自販機でコーヒーを買う。
津田「そっちは?」
平松「いや〜、警備体制をAI使って色々やってるんだけど、全然進まないんだよ。」
津田「そりゃ大変だな。」
平松「それで、北村さんも頭に血が登ってさ〜。」
津田「うわ〜、それは面倒だな。」
平松「そうなんだよ〜。」
津田「あれ?杉山は?」
平松「やらかして、北村さんに怒られている最中だ。」
津田「あいつならやりかねぇーな。」
Prrr
津田「あ、ごめん。」
携帯を見る。
今野さんからだ。
津田「はい、もしもし。」
今野『津田、すまん。会議室Bに来てくれ。』
津田「わかりました。」
平松「呼び出しか?」
津田「そんなところだな。じゃ、なんとか終わらせろよ。」
平松「どうにかしてみせるさ。お前みたいにな。」
津田「よく言うわ。」
俺に鼻で笑いながら、手をあげる。
〜〜〜〜
ガチャ!
津田「失礼します。」
今野「来たか。そこに座ってくれ。」
会議室には、あの小沼って言う小僧もいる。
指定された席に座る。
津田「で、呼ばれた理由は?」
今野「いや〜、小沼がしつこいからさ。」
津田「はいはい。そこのやつですね。」
小沼「だと?!おっさん!!」
今野「小沼、落ち着け。で、さっき秋元先生に電話して聞いたら、津田の返事で少しの間、交代じゃないが、小沼にやらせてもいいって。」
津田「へぇ〜。いいんじゃないっすか?俺は、秋元先生には逆らえませんので。」
小沼「今野さん、決まりですよね?」
今野「そう言うことだな。じゃ、小沼。明日からよろしく頼む。」
小沼「はい!よろしくお願いします!」
やる気のある小僧だな。
津田(よろしく、お願いします!)
俺の若い時を思い出すな。
津田「じゃ、俺は、明日から何すればいいすか?」
今野「明日は、休みでいい。その後に仕事を振ろうと思っている。」
津田「わかりました。帰りますね。」
俺は、会議室を出る。
扉に差し掛かると・・・
小沼「おっさん!!」
津田「あ?」
小沼「これで、成果出したら俺に譲れ。」
津田「はいはい。どうぞ。」
小沼「余裕ぶってんじゃねぇーぞ!」
たく、面倒な奴に見つかったな。
これまで対峙してきた犯人より。
津田「あぁ〜、だるすぎる〜。」
〜〜〜〜
平屋
橋本「はぁ?!仕事を変われって?!」
津田「あぁ、それで明日休みになった。明後日に仕事振られるらしい。」
橋本「ちょっと?!実質、社内ニートじゃないのよ?!その若い子、どういうつもりよ!!」
津田「まぁまぁ、ええんちゃうん?落ち着きなはれや。」
橋本「だけど!!」
津田「俺は、ええの。他の仕事を振られて、できるかどうか試せるし。」
橋本「本当にそれでいいの?」
津田「あぁ。それより、寝ようぜ。」
橋本「え、あ、うん。」
まぁ、違う仕事できるのは、いい機会だな。
何するんだろうか。

満腹定食 ( 2021/09/23(木) 13:32 )