新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
平手友梨奈の場合
平手「・・・」
津田「もっしも〜し?」
平手「え?あ、またなってた?」
津田「またなってた。」
平手「あぁ〜、ごめんね。」
津田「大丈夫や、そんだけ仕事に集中している証拠だ。」
平手「そう言ってくれるのは、嬉しいな〜。」
津田「まぁ、それくらいしないといけないのは、わかっているからな。」
世間からすれば、扱いにくいが可愛い一面がある女性で見られていると思う。
それは、裏を知らないからだ。
まぁ、世間は表しか見てないからしょうがないと思うがな。
平手「ねぇねぇ。」
津田「なんや?」
平手「次のお休みの時、燻製して物が、食べたい!」
津田「いいけど、集めるのに時間かかるんだよな〜。」
平手「えぇ〜、次のお休みの時に間に合う?」
津田「えっとな、最短の休みは無理だな。」
平手「えぇ〜、そんな〜。」
津田「しゃーないだろ。じゃ、他は?」
平手「ん〜、何がいい?」
津田「俺に聞くか?」
平手「だって、津田さんのご飯は、全部美味しいんだもん。」
津田「じゃ、お任せだな。楽しみにしとけ。」
平手「やった〜!」
こう見れば、普通の女の子だな。
まぁ、これが表に出ることはないな。
後ろからベルトを引っ張られる。
まぁ、平手さんだな。
津田「どうした?」
平手「もっと、構ってよ〜。」
津田「仕事だから、無理だな。次もあるんだからな?」
平手「えぇ〜。」
津田「はぁ〜、移動する車だったら、迷惑にならない程度にいいぞ。」
平手「本当?やった!」
車に移動する。
平手「ねぇ、津田さん。」
津田「ん?」
平手「ずっと私の味方でいてくれる?」
津田「そりゃ、当たり前だろ?前にも言っただろ?」
平手「・・・あ。」
平手さんを助けた後の病院で言ったことを覚えていたみたいだ。
津田「人に頼っていいってな?だからさ、辛くなったり悲しくなったりしたら、言えよって話。わかった?」
平手「だから、津田さんに全部言ってるじゃん。」
津田「そうだな。」
平手「それに津田さんが、一緒にいてくれるから毎日楽しいんだよ!!」
津田「そうかそうか。じゃ、次の現場に向かうぞ。」
平手「はぁ〜い!」
この可愛い一面がもっと表に出てくれは、いいなって思う。
だから俺は、平手友梨奈のイメージを変えるために働いている。
それが、今の俺の目標だ。

満腹定食 ( 2021/10/01(金) 19:15 )