新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
大園桃子の場合
津田「よっこいせっと。」
「ごめんね〜、津田さん。」
津田「いいっすよ。大園さん。人手は、多い方がいいでしょ?な?」
杉山「それより、休みの俺たちを呼び出すのは違うだろ。」
平松「これは、どっちにやればいいんですか?」
桃子「それはね・・・」
大園さんが開くお店のお手伝い。
鹿児島から帰ってきて、すぐに店を開くってすごいわ。
それも1人でするって、聞いたら手伝わないとあかんやろと思い、今日暇だった杉山と平松を呼んだ。
杉山「あぁ〜、酒飲みに行きたかったのによ〜。」
津田「お前は、どうせ相席酒場しか行かんやろうが。」
杉山「そうしないと、彼女できないだろうよ〜。お前とは、違うんだよ・・・」
津田「俺もおらんわ。」
杉山「嘘つくなよ!!くそが!!」
津田「だと?ごら?」
平松「おい、やめとけ。大園さんの店だぞ?」
桃子「もう〜、やめてよ〜。」
杉山「ちぃ。」
津田「おい。」
〜〜〜〜
杉山「明日、休日出勤のことを北村さんに相談するからな。」
津田「はいはい。勝手に言ってろ。」
平松「本当にいいのか?」
津田「大園さんに聞いたら、後少しで終わるって聞いたから、大丈夫だろ。今日は、ありがとうな。」
平松「いいって。これも借りを返すためだよ。」
杉山「うわ、俺を悪い奴に仕立て上げるとか辞めるよ。」
平松「だったら、文句言わずに働いとけよ。じゃ、またな。」
津田「あぁ。たぶん、俺の給料から休日出勤の金が出ると思うわ。」
平松「わかった。」
杉山「まじか?やっふ〜!!」
平松と杉山を見送る。
津田「うっし、ラスト頑張りますか。」
大園「え?もう終わりだよ?」
津田「・・・はぁ?」
大園「ごめんね。津田さん。」
津田「どう言うことですか?」
大園「桃子のわがまま聞いてくれる?」
津田「えぇ、まぁ。」
大園「桃子、津田さんのことが好き。だから、一緒にいたい。」
津田「ふぇ?」
大園「鹿児島帰って、そこから津田さんが消えたって聞いた時、胸がね、苦しくなったの。」
津田「・・・」
大園「それでね、気づいたの。私、津田さんのことが好きなんだって、気づいたの。」
津田「そうっすか・・・。けど、その気持ち受け取りますよ。」
大園「本当?」
津田「はい、俺も大園さん・・・桃子さんが好きだって気づいたんすよ。」
大園「ずっと、一緒にいてくれる?」
津田「はい。もうどこにも行きませんよ。」
大園さん・・・桃子さんは、俺に抱きつく。
津田「おっと。どうしたんですか?」
桃子「こうしたいです。」
津田「ずっと一緒にいれるんですからずっとできますよ。」
桃子「うん!よろしくお願いします。」
津田「はい。繁盛させましょうね。」
桃子「うん!」
この笑顔を守りたい。
そう心が思った。
さぁ、頑張って繁盛させるぞ。

満腹定食 ( 2021/09/23(木) 19:47 )