新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
堀未央奈の場合
今日は、とある人の仕事現場の前で待機中。
俺は、残業なしで上がれたので車の中で待っている。
「ごめん!お待たせ!」
津田「いえいえ、全然待ってませんよ。堀さん。」
堀「そう?」
津田「はい。で、行きますよ。」
堀「お願いしま〜す。」
そのまま俺は、平屋に帰る。
こうやって堀さんとのドライブを楽しんでいる。
俺もこうやって、束の間の楽しみを感じている。
堀「ねぇ。」
津田「はい?」
堀「歩けないから変えようと思ったから消えたの?」
津田「そうですよ。」
堀「前から思ってたけど、変なところ頑固だよね。」
津田「昔から言われてます。けど、想像してくださいよ。俺が杖ついて歩いている姿を。」
堀「ん〜、けど、受け入れてるかも。」
津田「マジっすか?」
堀「だって、色んな所で助けてくれたじゃない?それに私の卒業に、純奈やまり愛の卒業とか色々律儀にしてくれたでしょ?」
津田「そうっすね。送らせていただきました。」
堀「そう言う所を見てるから、例え歩けなくなっても受け入れているかもって。」
津田「それでも、その姿を見せたくないって気持ちが勝って、一生あんたらに会わなかったかもな。」
堀「けど、会ってくれたよな?それが、津田君なんだよ。」
津田「まぁ、色々やりましたからね。最終的にスクワット150上げて向こうの医者に驚かれましたよ。」
堀「さすがだね。」
津田「はい。」
信号で止まる。
堀「こっち向いて。」
津田「はい?ん?!」
キスされる。
だが、俺は受け入れる。
堀さんが好きだからだ。
プゥ〜!!
津田「やべぇ!」
後続車にクラクションを鳴らされる。
堀「帰ったら、いっぱいしよ?」
津田「はい。喜んで。」

満腹定食 ( 2021/09/17(金) 23:06 )