新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
関有美子の場合
津田「うわ〜、なんか高そうだな。」
平屋に帰るとでかいテレビに高そうなソファー等々置かれている。
俺が選んだんだが、間違っていたかも。
「どうしたん?」
津田「これは?」
「お父さんから送ったの。いい物送るからって。」
津田「はぁ〜、こんな平屋に豪華な家具はいらねぇーだろ。有美子さん。」
関「しょうがないけん。お父さんがくれたんだから、もらわないと。」
俺は、関・・・有美子さんを選んだ。
あのバレンタインデー企画からずっと俺のことが好きだったらしい。
あの会議室の後にすぐ帰ろうとした時
ーーーー
関(待って!)
津田(あ?どうした?関さん。)
関(津田さん。)
おっとりした目から少し目つきが変わる。
関(初めて会った時から好きでした!この1年で、この気持ちが強くなったけん!付き合ってください!)
おっとりした話し方ではなく、何かの覚悟を決めた言い方だった。
俺も飯作る時に、関さんの顔を浮かべた。
時に鍋をした時に、よく思い浮かべた。
覚悟決めた女性を受け止めなければ、男じゃない。
津田(俺も関さんが好きだ。一緒に言おう。)
関(ほ、本当?)
津田(あぁ。)
関(津田さん!!)
勢いよく抱きつかれる。
俺は、受け止める。
関(津田さんに受け入れてもらえて嬉しいけん。)
津田(俺も、両思いだったことが嬉しい。)
関(うん。あと、津田さん。)
津田(どうした?)
関(私のこと、有美子って呼んで?)
津田(わかった。よろしく。有美子さん。)
関(もう一回呼んで。)
津田(有美子さん。)
関(もう一回。)
津田(有美子さん。)
(そこ!!何やってるのよ!!)
津田(あ、やべ。)
ーーーー
津田「・・・」
関「どうしたっちゃ?」
津田「あ?何にも。飯作るわ。」
関「今日は、何作るん?」
津田「もつ鍋。」
関「本当?やった!!」
津田「ちょっと待ってろよ。」
関「待つ!待つ!」
津田「はしゃぎ過ぎ。」
いつも口元を緩めて笑う有美子さんだが、小さい子みたいにはしゃいで喜んでいる。
これがギャップ萌か。
〜〜〜〜
関「うまかっちゃ〜!!」
津田「はっはっは。やっぱ、これだな。」
さとふるで買ったもつ鍋セット。
2セットで結構いい値段だが、有美子さんは大食いのため2セット分を鍋に入れている。
まぁ、有美子さんのところは、お金持ちだからな。
少し散財してもいいと思っている。
関「津田さん。」
津田「ん?」
関「その・・・一緒に寝てもよか?」
鼻血が出そうになった。
かわいい。
津田「いいぞ。これ食って、風呂入ってからな。」
関「じゃ、一緒にお風呂入ろ。」
顔が一瞬にして熱くなった。
たぶん鼻血が垂れているであろう。
津田「お、おぉ・・・入る入る。」
関「あぁ〜、興奮しとう?」
津田「そ、そんなわけねぇーだろ。いじめ倒してやるわ。」
関「じゃ、私も頑張って津田さんをいじめるけん。」
津田「言ったな?」
関「ふふふ。」
激しい夜を過ごしました。
経験がない有美子さんは、すぐに失神してたけどな。
それでも、可愛い有美子さんでした。

満腹定食 ( 2021/09/12(日) 09:15 )