新人警察官は駆け上がる





































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番外編 その2 パラレルワールド
西野七瀬の場合
津田「あぁ〜、疲れた〜。」
坂道本社で働いて、はや1ヶ月。
未経験の仕事を任されているため、めちゃくちゃ疲れる。
津田「休みもらったけど何するか〜。」
借りている平屋に帰り、鍵を開ける。
津田「ん?」
誰もいないはずなのに電気がついている。
津田「あ、そうか。今日来るって言ってたな。」
3日前に来ると連絡が入っていた。
橋本さんもここによく出入りしているが、それよりも出入りしている人が今日来たのだ。
西野「あ、おかえり。ご飯作っといたで。」
津田「あざっす。明日は、休みなんすよね?」
西野「そうやで。やっと貰えてん。」
津田「そりゃ、女優として生活してますからね。」
自分の部屋に行き、スーツから着替える。
津田「お、鍋だ。」
西野「せやで。ニンニクもたっぷり入れてるで。」
津田「あざっす。いただきます!!ん〜!うまい!あ、ビール。」
西野「はい。」
津田「あざっす!」
麒麟の瓶ビールを開ける。
今回は赤だ。
津田「かぁ〜!うまい!」
西野「ほんま、美味しそうに食べるよな。」
津田「これ以外の楽しみないっすからね。」
西野「・・・」
津田「何すか?」
西野「なぁーと一緒に居られることは楽しみやないんや。」
津田「え、あ、いや〜、そんなことは・・・」
西野「やっぱ、ななみんがいいんやな。」
津田「そんなことないって。あの時、橋本さんに引っ叩かれる覚悟で、選んだと思っているんすか?」
坂道本社で働き始めた時に、橋本さんから
橋本(え?なんて言ったの?)
津田(すいませんけど、それは受け取れません。)
橋本(またどっかに行くでも言うの?)
津田(いえ、この1年で好きな人が・・・)
橋本(誰よ。)
津田(西野さんです。)
橋本(あぁ〜、そうだった・・・)
一緒にクリスマスを過ごしてから、12月になると西野さんの顔を思い浮かべてしまう。
これは、俺が惚れてしまったって証拠だな。
橋本(わかった。けど、七瀬と結婚するの?)
津田(いや、そこまでは・・・)
橋本(そう、なら七瀬に伝えといて。)
津田(はい?)
橋本(止めるものがなかったら、私がいただくよって。)
津田(わかりました。)
と、言った感じで西野さんを選んだ。
西野「ねぇ、聞いてる?」
津田「あぁ〜、何だっけ。」
西野「聞いてないとか最低。」
津田「すいませんって。」
西野「じゃ、今日はなぁーと一緒に寝てや。」
津田「えぇ〜、マジっすか。」
西野「津田君も休みやろ?」
津田「なぜ、それを・・・」
西野「ななみんが言ってた。ほら、早く食べてお風呂入ろ?」
津田「わかりましたよ。」
これが俗に言う新婚生活?
まぁ、わからないがいい感じで過ごさせてもらっている。

■筆者メッセージ
リクエストがありましたので番外編を増やしました。
メンバーは、自分の気まぐれで書いて行きます。
満腹定食 ( 2021/09/02(木) 10:16 )