新人警察官は駆け上がる





































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番外編 戻ったら戻ったできつい
嫁?VS愛人?
津田「あぁ〜、帰りたくない・・・」
1番最悪なことが起きてしまったため、とある場所に退避している。
「もう〜、だから言ったじゃない。いい人すぎてもダメだって。」
津田「わかってますよ。けど、まさかあんなことになるとは思ってませんでした・・・とほほ。」
現在、衛藤さんのご自宅にお邪魔している。
SOSしたら、来てもいいと言われたのでお邪魔した。
衛藤「その前に、この突端は何よ?」
津田「それは・・・」
ーーーー
2日前
津田「あぁ〜、疲れた〜。」
橋本「おかえり・・・あれ?」
小坂「お邪魔します。」
橋本「連絡なかったよね?」
津田「すまん、ここに着く前に気がついた。俺が目を離した隙に鍵持ってきて開けたらしい。」
橋本「本当、何してんのよ。まぁ、いいわよ。今日は、カレーよ。」
津田「あざっす。ほら、上がれ。」
小坂「はい。失礼しまーす。」
〜〜〜〜
飯を食い終えて、ゆっくりしている。
しかし、空気がギスギスしている。
橋本「ねぇ、何が目的?」
小坂「え?何もないですけど?」
両サイドに小坂さんと奈々未がいる。
バチバチである。
橋本「雄介のことが好きなのはわかるけど、立場わかってるの?」
小坂「わかってますよ。けど、私も橋本さんに負けないくらい津田さんが好きなんですよ。」
奈々未は、ちょっと前から俺のことを雄介と呼ぶようになった。
まぁ、これが一般的な夫婦?だと思う。
橋本「ねぇ?雄介は、どっちが好きなのよ。」
津田「え?!それは、もちろん・・・」
小坂「私ですよね?」
橋本「それとも誰?ねぇ?」
津田「いや、その・・・」
橋本「どっちよ?」
小坂「答えてください。」
橋本「若い子は黙って。」
小坂「橋本さんに言われたくないです。」
バチバチである。
津田「2人とも好きや。けど、どっちかというと・・・」
小坂「どっちですか?」
橋本「答えなさいよ。」
津田「いや、その・・・」
答えられず、その夜を過ごしたが、気不味すぎて俺は、リビングのソファーで寝た。
ーーーー
で、今日に至っている。
津田「そりゃ、好きですよ。けど」
衛藤「時には、残酷になりなさいよ。いい人で居続けるのも悪いことよ?」
津田「わかってます。けど・・・」
「だぁ〜?」
衛藤「よしよし。どうしたの?」
「あ〜う〜。」
俺に手を伸ばしてくる。
俺は、人差し指を伸ばす。
「う〜う。」
しっかりと俺の指を握る。
衛藤「この子も選びなさいって。」
津田「そんなこと言ってませんよね?」
衛藤「けど、壮亮も同じこと言うよ?」
津田「ですよね・・・はぁ〜。」
衛藤「ほら、男の子でしょ?すぐに決めなさい!」
津田「は、はい!」
母親になってから、めちゃくちゃ頼もしく見える衛藤さん。
子を持つ親は、強し。
衛藤「ほら、帰ったらななみんにちゃんと言いなさいよ?」
津田「わ、わかりました。本当にすいません。」
衛藤「いいのよ。壮亮も遠征だからね。」
津田「それに今は、大事な時期ですからね。」
西武は優勝争いをしている。
ここからが勝負の道のりになる。
衛藤「応援しなさいよ。」
津田「わかってます。じゃ、お邪魔しました。」
衛藤「また来なさいよ。」
津田「はい。」
〜〜〜〜
津田「た、ただいま・・・」
橋本「おかえり。」
玄関の前に仁王立ちしていた。
津田「あ、あの、その・・・」
橋本「何?」
津田「すぐに選べなくてすいませんでした。」
深々と頭を下げる。
橋本「はぁ〜、貴方の性格を理解しているけど、それほどまでとはね。」
津田「うぅ・・・」
橋本「で、どうするの?」
俺は、頭を上げる。
津田「次の休み、指輪を買いに行こう。」
橋本「・・・え?!」
津田「ペアリングでもいいと思ったけど、やっぱりちゃんとした物買わないといけないと思った。」
橋本「ほ、本当に?」
津田「あぁ、本気だ。」
橋本「・・・はぁ〜。そうしましょう。貴方の本気を見せてもらったから、行くわよ。」
津田「うっす。」
橋本「あとね。」
津田「はい?」
橋本「わかっているよね?」
めっちゃ顔を近づけられる。
津田「い、イエス、マム。」
どうなったかは、言うまでもない。

満腹定食 ( 2021/09/07(火) 19:49 )