悪夢?それとも?
津田「ん、ん?」
目を覚ますと変な格好をして畳と襖の部屋にいる。
時代劇の衣装を着ている。
暴れん坊将軍しか見たことないが、それっぽい格好をしている。
「失礼いたします。」
津田「あ、はい。」
聞いたことのある声。
襖が開く。
津田「え?奈々未?」
橋本「そうですが、どうかされましたか?」
津田「い、いや。」
着物を着て、舞妓さんみたいな髪型をしていた。
橋本「で、大奥へ行きますよ。」
津田「あぁ、わかった。」
とりあえず上から目線で行こう。
と、いうかこれ夢だよな?
〜〜〜〜
廊下を歩くが、もうあれだな。
江戸時代か?
大奥とか言ってたし。
橋本「殿、こちらに。」
津田「今日の予定の確認したいのだが?」
橋本「この後、夜の相手を決めて後、街の行政を進めるようになっています。」
津田「あぁ、そうだったな。では、行こう。」
襖を開ける。
ズラーと着物を来た女性が頭を下げている。
津田「表をあげなさい。」
顔を見ると見知った顔がいっぱいる。
津田「うわ〜、どうしようか・・・」
「私をお選びください!」
津田「えっと、聖来か?」
早川「はい!殿ためなら何でもします!!」
「それなら私をお選びください!」
津田「さくらか?」
遠藤「はい!殿ために勉強してまいりました!」
「ちょっと若い子は、下がっとき。殿、私では、物足りないのでしょうか?」
津田「えぇ〜と、七瀬か?」
西野「はい!私との相性は、1番いいかと思います!」
「それは、自意識が高すぎでは?私ですよね?」
津田「麻衣か。」
白石「はい!この中で1番の相性と美貌を持ち合わせています!ですから!」
「いえ!私が!」
「いやいや!私が!」
うわ〜、喧嘩が始まった。
見てて怖い。
嫌だわ。
橋本「殿。」
津田「はい?」
橋本「今晩も私がお相手を・・・」
津田「そうしようかな。」
喧嘩が止まる。
そして、俺の方に目線が向いている。
津田「え?」
「「「殿〜〜〜!!」」」
津田「うわ、やば!!」
襖を開けて、全速力で廊下を走る。
津田「うわ!!」
着物を着慣れてないため、つまづく。
「「「もらった〜!!!」」」
津田「や、やめろ〜!!」
〜〜〜〜
津田「うわぁ〜!はぁ、はぁ、はぁ。」
目が覚めた。
時刻は午前6時31分。
津田「なんだよ、あれ。」
橋本「どうしたの?」
津田「いや、なんか嫌な夢見たわ。」
橋本「そう?どうする?」
津田「シャワー浴びるわ。変な汗かいた。」
橋本さんがここに来てから、3ヶ月目。
半同棲ではなく、同棲になった。
俺の部屋をなくして、橋本さんの部屋で寝るようになった。
ベットもダブルやからな。
シャワー浴びる前に冷蔵庫に行く。
喉がカラカラだ。
橋本「ねぇ?大丈夫?」
津田「ん?大丈夫やって。」
橋本「それよりどうする?早すぎるけど。」
津田「シャワー浴びたら、飯作ってどっか行くか。」
橋本「どこに?」
津田「あれ、櫻坂の高台。そろそろ紅葉になっているだろうし。」
橋本「そう、だったら準備するわね。」
津田「わりぃ。」
橋本「よいしょっと。」
津田「って、なんで脱いでんだよ。」
橋本「え?一緒にシャワー入るから。」
津田「狭いだろ。」
橋本「くっつけばいいじゃない。」
津田「じゃ、先に入・・・」
橋本「じゃ、待ってる。」
津田「はぁ〜、わかった。降参。」
橋本「じゃ、入ろ。」
津田「へいへい。」
たぶん後にも先にもこの人だな。
坂道には、悪いが一緒に住むなら奈々未しかおらんわ。