新人警察官は駆け上がる





































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番外編 戻ったら戻ったできつい
やっぱり女神
ある日
津田「あぁ〜、疲れた〜。」
今日は、日向坂についていた。
まぁ、ひなあいだな。
バナナマン同様にオードリーさんにめちゃくちゃ心配された。
特に若林さんが。
なんとか歩けるようになっていると言うと
若林(津田君って、ちょっとおかしいよね。)と真顔で言われた。
あと今日で2回目だけど、ひなあいってタフな現場なんだと思った。
「おかえりなさい。」
津田「あ?いつの間に・・・」
家に帰るとさくらさんがいた。
津田「どうやって?」
遠藤「駅から歩いてきました。あ、合鍵は橋本さんから借りました。」
津田「あ、メッセージ入ってた。」
橋本[今日行けないから、さくらだけ行かせるわよ。明後日休みだから、明日覚悟してね]
津田「うわ〜、こぇ〜。」
遠藤「どうしたんですか?」
津田「こっちの話、飯は?」
遠藤「まだです。」
津田「じゃ、作るわ。簡単なやつでいいだろ?」
遠藤「はい!」
〜〜〜〜
津田「はいっと。」
遠藤「え?簡単なんですよね?」
津田「あぁ、簡単だぞ?」
作ったのは、肉じゃが。
めんつゆ使えば、簡単にできる。
それにブロッコリーの胡麻和え、しらすおろし、オクラ納豆を添えている。
遠藤「いただきます。ん!ちゃんと染みてる〜。」
津田「だろ?俺も。」
牛肉とにんじんを一緒に口に入れる。
にんじんも柔らかく、味が染みている。
そこから、牛肉の旨みが来る。
津田「ん〜、上出来。」
遠藤「飲まないんですか?」
津田「明日も仕事だからな。それに付き合いがなければ、飲まない。」
遠藤「ちょっと前にバナナマンさんと飲んだみたいですね。」
津田「あぁ、いい店で飲ませてもらったわ。」
2週間ほど前にバナナマンさんと飲ませてもらった。
絶対に行かない店だったので、初めは、緊張してた。
酒が入るとすぐに消えていたがな。
遠藤「設楽さんが言ってましたよ。めちゃくちゃ強いって。」
津田「体調が良かったんだわ。それにうまい酒しか飲んでないからな。」
遠藤「本当にお酒が好きなんですね。」
津田「あぁ。バイク買ったけど、やっぱり酒が1番なんだよ。」
米を食いながら、酒が飲めない悔しさを抑え込む。
遠藤さんの笑顔でビール3杯くらい行けそうだな。
〜〜〜〜
皿も洗い終わり、ソファーでくつろぐ。
左には、遠藤さんがいる。
遠藤「津田さん。」
津田「ん?」
遠藤「今日何かあったんですか?ちょっと悲しそうですよ。」
津田「ん〜、そうだな。」
ひなあいで、選抜発表を聞かされた。
推しているわけではないが、信頼している奴がまた3列目だった。
そいつだけ2列目を経験していないので、高校大学の俺と重ねてしまい悲しくなったのだ。
津田「まぁ、日向坂のことだから気にするな。人数少ないからセンター以外は、固定されるんだろう。」
遠藤「ですけど、やっぱり悲しい顔してますよ。」
津田「大丈夫だって。」
遠藤「わかりました。」
津田「ん?」
横に移動してきて、俺の膝に乗り対面し、俺に抱きついた。
津田「どうした?」
遠藤「乃木坂のメンバーもそうですけど、津田さんって誰にでも感情移入しやすいって聞いてますよ。今回も日向坂の誰かに過去の自分と照らし合わたんですよね。」
津田「なんで、バレてんだよ。」
遠藤「寺田さんや怜奈さん、アンダーの皆さんが言ってましたよ。橋本さんにも聞きましたけど、津田さんの仕事机の上には、坂道メンバーの特徴と短所をまとめた資料があったって。」
津田「嫌なこと聞くなよ〜。」
どうにかして、メディアに出れてないメンバーを出そうと、俺なりの資料をまとめていた。
気づいたことやそいつの売りになりそうなことをまとめた資料を自分用に置いてあるのだ。
それを橋本さんに見られたのは、ちょっと痛手。
遠藤「だから、休みを忘れて働いていたんですよね。津田さんが会社に来た時、今野さんもサビ残するのは、いいけどあんまりしないで欲しいってぼやいてましたよ。」
津田「時間が足りなかったんだよ。落ち着いたから、こうやって休み取ってんの。俺は、大丈夫やから。」
遠藤「私のおせっかいです。4年前にしてくれた誰かみたいに。」
津田「やったな?」
遠藤「ふふふ。」
津田「はぁ〜。」
俺は、右手でさくらさんの髪を撫で、左手で背中をさする。
やっぱり俺の女神だわ。

■筆者メッセージ
七七四さん拍手ありがとうございます。
そろそろ来てもいいかなってここで書いたことが現実になって少し驚いてます。
あと、おすしがセンターになりましたね。
自分の推しは、相変わらず3列目・・・
それが結果であって実力ってことですね。
推しは、どこにいようが応援します。
満腹定食 ( 2021/08/30(月) 07:49 )