新人警察官は駆け上がる





































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番外編 戻ったら戻ったできつい
肝っ玉姉ちゃん
津田「え?まじっすか?」
今野「マジだ。休み取らなかったら、君は減給って言われたから。」
津田「いつですか?」
今野「ついさっき。秋元先生から。」
津田「バレてたか〜。」
今野「と言うことだ。明日は、休みなさい。」
津田「わかりました。」
今野さんに呼び出されて、休めと言われた。
橋本さんは、明日朝イチで行くところがあるらしく来ないって言ってたな。
「お、津田君じゃないか。」
津田「あ、冬優花さん。」
冬優花「今野さんと何話してたの?」
津田「休めって言われました。」
冬優花「なるほど〜。」
津田「どうしたんすか?」
冬優花「櫻坂のメンバーも心配してたよ。私達のために、警察官の時と変わらず走り続けているって。」
津田「まぁ、はい。」
冬優花「警察官の時って休み決まってたんだしょ?だったら、ここに来ても休まないと。」
津田「すいません。」
なんだろう、おかんに怒られているような姉ちゃんみたいになような・・・
冬優花「で、明日休みなんだよね?」
津田「はい、そうですけど?」
冬優花「ついてってもいい?」
津田「喜んで。もう帰れますよね?」
冬優花「荷物まだ持ってきてないよ?」
津田「じゃ、先に駐車場に行きますね。ナンバーは110の白の車です。」
冬優花「わかった。すぐ行くからね!」
津田「はいはい〜。」
〜〜〜〜
賃貸に着き、飯を作っている。
冬優花「手伝った方がいい?」
津田「大丈夫ですよ。ゆっくりしてください。」
冬優花「それよりさぁ〜。」
津田「はい?」
冬優花「私って、今の現状でいいのかな?」
津田「3列目にいることですか?」
冬優花「うん、ファンになっている人たちのために前に行きたいけど、中々ね?」
津田「まぁ、しゃーないっす。」
冬優花「そうだけど・・・」
櫻坂になってから冬優花さんは、ずっと3列目にいる。
2列目になって、ずっと前に出たいと思っている。
だが、残酷なことに人気で決まっているため、3列目なんだろう。
津田「満足していないってことは、まだ向上心があるってことですよ。まだ成長できる証拠ですよ。」
冬優花「そうなんかな〜。」
津田「そうですよ。それに、後輩のために色々やっていますやん。」
冬優花「聞いてるの?」
津田「はい、大沼さんや幸坂さんから聞いてますよ。」
冬優花さんと茜さんは、後輩達に色々とアドバイスや相談に乗っている。
そのことがいい影響を出している。
3列目のライブでは、2期生達の良さが出たライブができたと思っている。
引っ込み事案だった光莉さんが、おもっきりダンスをしたり、大沼さんが爆発的に表現したり、いい影響が出ている。
津田「そりゃ、表に出たらいいですよ。やったことが報われるんだから。だけど、その裏のことをどんだけやって後輩達が育って行った方が、俺はいいと思いますけどね。俺は、今は裏方なんでこんなことしか言えませんけど。」
冬優花「ん〜、けど、納得できるかも。それに友香や茜達が惚れる理由がわかったかも。」
津田「何が?」
冬優花「別に?できた?」
津田「できましたよ。はい。」
冬優花「美味しそう!!いただきます!」
津田「これ食べて、元気出してくださいね。お姉さん。」
冬優花「やめてよ〜。津田君の前では、女として居させて?」
津田「はいはい。ごゆっくり。」
冬優花さんがいなかったら、櫻坂の後輩達は、ここまで来れなかっただろう。
こう言う人は、グループには必要だな。

満腹定食 ( 2021/08/29(日) 08:27 )