真相と消えゆく火
杉山side
「重症ですよ。脱臼もして、骨も折れてますね。全治2ヶ月ってところですね。」
杉山「わ、わかりました。」
十津川署長に言われて、すぐさま病院に来ているが、予想通りの結果だった。
ギブスをして、完治するまで待つしかないか。
「では、次は1週間後に来てください。」
杉山「わかりました。ありがとうございました。」
診察が終わったので、会計に向かう。
ガララッ!
杉山「ん?」
ストレッチャーの音がする。
誰かが怪我したのか?
ちょっと待つと・・・
杉山「え?!津田?!それに平松!」
平松「杉山!!そんなことより後だ!津田が!!」
酸素マスクをつけて、運ばれる津田。
杉山「どうしたんだよ!」
平松「あの大きいロボが爆発してその破片が刺さったんだよ!お前も来いよ!」
杉山「お、おぉ!津田!しっかりしろ!死ぬなよ!」
俺も津田に呼びかける。
〜〜〜〜
十津川side
十津川「おい!遺体は?」
「跡形もありません!」
十津川「そうか・・・杉下さん。今回の騒動は、どう見ますか?」
杉山「そうですね〜。はい〜。黒田さんでしたっけ?」
黒田「あ、はい!」
杉山「今回は、首謀者が腹を立てて、起こしたのですか?」
黒田「そ、そうです。研究所の待遇と対応がひどいものでした。それにいい研究を発表しても、それを取り上げられて所長のものになりました。」
杉山「なるほど〜。では、調べてもらうことになりそうですね。失礼。」
十津川「わかりました。どこに電話するのですか?」
杉山「一回、私の部下になった人物です。パソコンはお手の物です。あ、杉下です。ご無沙汰してます。至急、調べて欲しいことが・・・」
〜〜〜〜
平松side
緊急手術が始まった。
平松「すいません。川辺さん、津田の両親に電話してください。」
川辺『わかりました。2人は、津田君についててください。私は、津田君の家に電話した後に応援を呼びます。』
平松「すいません。お願いします。」
川辺『そんなことよりも津田君の心配をしてください。』
平松「はい、失礼します。」
杉山「川辺さんの指示は?」
平松「津田の両親が来るまで、ついてくれってさ。」
杉山「そうか。俺は、会計があるから任せたわ。」
平松「あぁ。」
今は、祈ることしかできない。
津田、死なないでくれ。頼む。
〜〜〜〜
十津川side
杉下「そうですか、ありがとうございます。」
十津川「どうですか?」
杉山「ビンゴでした。研究所のことは、目星をつけていたそうです。あとは、黒田さんの発言で家宅捜査ができそうです。」
黒田「そ。そうなんですか?!」
杉下「はい。では、十津川署長。あとは、任せます。」
十津川「わかりました。では、行こうか。」
黒田「は、はい!」
十津川「で、杉下さんは?」
杉下「私は、津田君のところは向かおうかと思います。」
十津川「わかりました。お願いします。」
「あの!!」
杉下「はい?」
小坂「一緒に連れてってもらえませんか!」
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日向坂病院
「心拍数低下!」
「血圧も下がっています!」
「輸血を!!」
津田の命の火は、燃え尽きようとしていた。