新人警察官は駆け上がる





































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第32章 感情を力に変えろ
未来予想図は考えても無駄
夜勤を終えて、飯を作っている。
こんな話を聞く。
津田「はぁ?なんて?」
早川「だから〜、2週間後にやるイベントに来てや〜。」
津田「なんのイベントだ?」
賀喜「近未来ロボット博です!」
津田「あぁ〜、日向坂区でやるイベントか。掲示板にも貼り出されてたわ。」
早川「来てくれるやろ?」
津田「無理、仕事。」
早川「そんな〜!!」
賀喜「有給も取れない感じですか?」
津田「取れないこともないが、代わりに入ってもらう人に申し訳ないから嫌だな。」
早川「えぇ〜、面白そうなロボットが、来るのに〜。」
津田「別にロボットなんて興味ねぇーわ。目の前に与えられた使命を全うしろ。」
賀喜「津田さんって、あんまり未来のこと言いませんよね。」
津田「そうだな。未来を想像してもどうせ変わるだけだし、その前に自分にアクシデントや考えが変わったりするから、あんまり考えてないわ。」
早川「悲しい人やな。」
津田「なんつった?」
早川「な、なんにも!!」
津田「まぁ、この先ずっとお前さん達と過ごされる保証もないから、目の前の楽しみを実感しているんだわ。」
賀喜「津田さん・・・」
津田「でも、まぁ、有給取れるなら鹿児島に行くかもな。」
早川「あ、浮気や。」
津田「何がや。誰がいつ誰と付き合ったんや。」
早川「私やん。」
賀喜「いやいや、私ですよね?」
津田「そんなこと考えたことないわ。その前に、お前らアイドルだろうが。それに、今センターが何を言ってんだよ。」
賀喜「だからこそ、津田さんのご飯で元気をもらっているんですよ。」
津田「はいはい、付き合うとかはお前さんらが卒業してからだな。まぁ、後5年は無理だな。」
早川「だったら・・・」
津田「すぐ辞めるって言うなよ?キレるぞ?」
早川「じ、冗談やって!」
津田「たく、この小娘は・・・ほら、できたから、冷蔵庫から瓶ビール取ってこい。」
賀喜「は〜い!」
早川「どれでもいいん?」
津田「あぁ、好きなものを選んでくれ。」
早川「私は、これ!」
賀喜「これにしよう!津田さんも分も持って行きますね〜!」
津田「はいはい〜。」
まだ寒いので、鍋にした。
鶏肉が安かったので、鶏白湯鍋にした。
津田「じゃ、いただきます。」
早川「いただきまーす!」
賀喜「いただきます!」
ビールは、AfterdarkとDaydreamとJAZZBERRYの3種類だ。
キリンさんのビールで、ビールサーバーを借りていた時よりも安いので買ってみた。
まぁ、何本か飲んでいるがな。
俺はAfterdarkを飲む。
焙煎した麦芽にさらにひと手間加えることで生み出される、コーヒーのようなロースト香と、ふくよかな口当たり、澄んだ飲み口が特長の黒ビールになっている。
津田「ん〜、うまい。」
早川はJAZZBERRY、賀喜さんはDaydreamを飲んでいる。
早川「美味しい〜!!」
賀喜「ん〜、たまらない!!」
津田「へいへい。締めは、ラーメンかうどんだぞ。」
早川「ラーメンがいい!!」
賀喜「これは、ラーメンですね!」
津田「はいはい。しっかり食ってアピールして来いよ。」
この2人の笑顔を見るとなんだが嬉しくなるな。

満腹定食 ( 2021/08/17(火) 17:15 )