新人警察官は駆け上がる





































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第31章 バラエティーの波に揉まれよう
右ストレート炸裂
小坂「はい!」
春日「小坂君もあるのか?」
小坂「あります!津田さんは、努力って言葉が嫌いです!」
津田「それを公共の電波で言うな!」
若林「もう津田君がやばいやつにしか見えないよ。」
若林さんも苦笑いしながら答える。
春日「それは、本当なのか?!」
津田「・・・は、はい。」
若林「それは、なんで?」
津田「いや〜、あの、おかしいと思わないでくださいね。」
若林「いや、やさぐれ警察官にしか見えないよ。」
もうやべぇやつってのは、確定しているのか・・・
津田「努力って誰かに評価されないと意味ないじゃないですよね。それが、ずっと続くってなると、しんどいなって感じたので、努力が嫌いになりました。」
春日「それのエピソードは、あるの?」
津田「それが、怪我に繋がります。必死になってやっていたんですけど、できないならもういいやってなりました。」
若林「ん〜、なんとなくわかる気がするけど、津田君のぶっ飛び具合が面白すぎだよ。」
津田「これ、言われたくないから出たくなったんすよ〜。」
そう言いながら、小坂さんの方を見る。
小坂さんは、まだ何か言いたそうだ。
が、ここで入ってくる悪い奴がいる。
金村「津田さんは、多分ですけど、私たちの印象がよくなかったと思います。」
金村さ〜ん!言わなくていいんだよ!
春日「え?なんか仲が良さそうな感じだけど?」
金村「初めて会ったときは、あんまりでした。けど、菜緒から聞いたんですけど、津田さんは、そんな自分が嫌いだって言ってました。」
若林「それも理由があるの?」
津田「あります。自分は、評価されなかった人間なので、皆さんを見ると眩しい存在に見えてしまうんですよ。DVDを見させてもらったんですけど、誰も見捨てないなんて無理だろって思ってました。けど、それを実現しているのは、彼女達の努力の賜物なんだって。それを見てから俺ももう一度、頑張ろってなりました。」
若林「それじゃ、日向坂が今の仕事の原動力になっているんだね。」
津田「そうですね。」
春日「ちょっとジーンと来るよ。」
若林「感情のないお前が言うなよ。」
春日「それくらい言わせてくれよ〜。」
ちょっと、やばいと思われてなくて済むだろう。
だけど、世間の目が怖い・・・
若林「ちなみにだけど、津田君の印象があんまりよろしくないかったって人。手を挙げて。」
金村さんと影山さんが手を挙げる。
春日「影山君も悪かったんだ。それ以外のスタジオメンバーは、どんな感じだったの?」
美玲「普通の真面目な人って感じでした。」
加藤「警察官だって感じでした。」
若林「なるほど、影山は?」
影山「あんまりでした。津田さんは、まなふぃにちょっと厳しい言葉を行動を取ったので、それで敬遠してました。」
あのSL事件のことだろう。
実際に高瀬を叩いたしな。
春日「そうなの?まなふぃ。」
高瀬「そうですね。それは、私が悪いんですけど、影山には、悪く見えちゃったのかなって。」
若林「そう言うのは、あるよね。」
津田「いや〜、そのときは、自分が悪いんですけど、ここでは言えません。」
春日「そんなにひどいことしたのか?」
津田「まぁ、想像に任せします・・・」
若林「印象がまたわるくなるよ〜。」
津田「あはは〜。」
誰か、俺の印象を変えてくれ〜。

満腹定食 ( 2021/08/16(月) 21:01 )