新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
風邪っぽいは風邪
津田「でぃっくしゅん!!」
美穂「大丈夫ですか?」
津田「なんとか?」
寒くはないのだが、くしゃみが出る。
それにぼーとする。
影山さんの身体を温めるために色々していたため、いつのまにか身体が冷えてしまったようだ。
美玖「津田さん、休んでてくださいよ。」
津田「いや、しっかり育てているからそれはできん。」
俺は、菅井さんからもらった高級塊肉をローストビーフにしている。
気を抜いたら、肉がやばいことになる。
小坂「女々しいな。」
津田「なんやて?!一瞬の油断も許さない工程だぞ?!これでローストビーフの旨さが変わるってわからんのか?!小娘!!」
小坂「小娘って!津田さんもおっさんやん!」
津田「言うたな?!今、1番気にしていること言いやがって!!くしゅん?!」
小坂「ほら!ここは、私たちに任せて寝に行きや!まだやるなら、許さんからな!!」
津田「へいへい。くしゅん!」
俺は、ログハウスに行き薬があるか見る。
津田「救急箱・・・あった。よし。」
風邪薬を飲んで、一旦寝る。
〜〜〜〜
日向坂side
美穂「津田さん、大丈夫かな?」
美玖「身体温めなかったからね。けど、すぐに治りそう。」
小坂「言えてる。津田さんってなんやかんやで怪我治しているって聞いてるわ。あ、そろそろ次のメンバーが来るんじゃない?」
美穂「じゃ、私が呼んでくるね。それで手伝ってもらうよ。」
美玖「よろしく〜。」
京子「菜緒、津田さんに何か作ってる?」
小坂「まだですね。これ作り終えてからやる予定です。」
京子「私もやりたいんだけど・・・」
小坂「え?ほんとうですか?」
〜〜〜〜
津田「あ〜、ちょっと良くなったかも。」
すっきりしているし、くしゃみも今のところ出る気配がない。
ぐぅ〜。
津田「腹減った・・・」
そう言えば、スープしか腹に入れていない。
「あ、起きた?」
京子さんが入ってくる。
津田「あぁ、それは?」
京子「おかゆ。」
津田「ちょっと待てよ?一人で作ったのか?」
京子さんは、日向坂の中でもめちゃくちゃ料理ができない人間だ。
治りかけているのに、ここで爆弾を食わされたら死ぬ。
京子「手伝ってもらいながら、作ったの。菜緒やおすしに美穂とかに。」
津田「こわいわ・・・とりあえず食うわ。」
見た目普通だな。
津田「いただきます。うん、普通だな。」
京子「よかった〜。」
今は害はないと思うが、明日になればわからん。
津田「ごっそうさん。」
京子「お粗末。」
津田「はぁ〜、どうっすか。」
窓を見ると暗い。
病み上がりで酒飲むのは、自殺行為。
津田「寝るか。」
京子「それじゃ、私も。」
俺のベットに入ってくる。
津田「何してんだよ。」
京子「え?一緒に寝ようと思って。」
津田「お前な?俺、風邪ひいてんだぞ?」
京子「キスすれば治るって言うじゃん?」
津田「そんな嘘を信じるなや。」
京子「あとね、こう言う日にしかチャンスないと思って。」
津田「つまり、ヤる口実が欲しかっただけか?」
京子「当たり〜。」
津田「はぁ〜、風邪ひいても俺のせいにするなよ?」
京子「わかってる。」
ーーーー
津田「はぁ〜、よう寝た。」
京子「くしゅん!」
津田「て、えぇ・・・」
京子さんは、見事に風邪をひいた。

満腹定食 ( 2021/08/01(日) 20:33 )