新人警察官は駆け上がる





































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第28章 キャンプイン夏
理由なんて後から考える
津田「ふぁ〜、ねむ。」
昼前くらいまで寝ていた。
まぁ、2人を相手してたからな。
着替えて外に出る。
昨日とほぼ一緒。
違うのは、ポロシャツじゃなくて普通のTシャツくらいだな。
早川「・・・」
津田「なんや?」
早川「高山さんと桃子さんと寝たやろ??」
津田「なんのことだ?」
早川「2人の肌の艶が違うかった。起こしてや。」
津田「あんなところで起こしたら全員が起きるだろうが。」
ログハウスは、一応部屋は限られているが、4.5人入れるような部屋になっている。
津田「そこまで起きてろよ。」
早川「それは・・・」
津田「たく、ふぁ〜。」
早川「むぅ〜。」
津田「策練っとけ、小娘。」
俺は、昨日と同様にクラーボックスから酒を選ぶ。
津田「混ぜてもいいが、何飲もうかな。」
「何飲むの?」
津田「あ、吉田さん。」
吉田「私も一緒になんでもいい?」
津田「いいっすよ。きつめっすか?それとも・・・」
吉田「今は、軽めがいいかな。」
津田「はいはい。」
軽めと言われたので、これを作る。
津田「はい。ファジー・ネーブル。」
吉田「ありがとう。オレンジの中に桃の香りがする〜。」
津田「いいでしょ?」
吉田「すごく。」
津田「我ながらいい配合だわ。」
飲みながら川で遊んでいるメンバーを見つめる。
何かと楽しそうだわ。
吉田「ちょっと聞いてくれる?」
津田「どうぞ。」
吉田「あんまりお酒飲むメンバーがいないの。」
津田「へぇ〜。で、飲み相手になれと?」
吉田「いい?」
津田「いいっすよ。」
吉田「本当は、行きたかったんだよね〜。」
津田「まぁ、芸能人はしゃーないでしょ。」
休日が合うことが珍しいし、こればかりは仕方ない。
吉田「みんな飲み始めたからあれだけど、それまで1人で飲むのはね・・・」
津田「俺は別に気にしてないし、飲みたきゃ飲みますよ。」
吉田「そんなにお酒が好きなの?」
津田「そうっすね。まぁ、飲むのは趣味だな。」
吉田「ほかにあるの?」
津田「まぁ、そうっすね。飲むのにも理由はありますし、理由なんてあとづけでいいんすよ。」
吉田「変わってるね。」
津田「よく言われます。」
「綾ティーずるい!!」
阪口さんや弓木さん達が目の前にたったいた。
阪口「私も津田さんもおしゃべりしたいのに!」
弓木「そうですよ!独り占めは許しませんよ!!」
吉田「みんな遊んでたじゃん。」
理々杏「だって!今気づいたの!!」
津田「気づかないお前らが悪い。」
俺は、そっと吉田さんの肩に手を乗せる。
吉田「え?!」
津田「今回は、吉田さんの勝ちやわ。」
弓木「あぁ!!」
阪口「綾ティーが!!」
津田「汚い言い方をするな。」
まぁ、これくらいしないと特別感は出ないだろう。
阪口「今度は、私!!」
林「いやいや、先輩だからって譲りませんよ!!」
早川「私のいないところで何してるのよ!!津田さんの横は譲らんで!!」
乃木坂メンバーがわーきゃー言って俺の隣に誰が座るのか争っている。
吉田「ねぇ。」
津田「ん?」
吉田「ありがとう。」
津田「別に?」
吉田「これは、好きになっちゃうよ。」
津田「別に好きになる理由は後から考えればいいんすよ。その時無理でも後で考えて、理由言って相手を納得させればいいんすよ。」
吉田「そういう考えできないわ〜。」
津田「それは、人それぞれ。」
早川「ちょっと!!いい感じにならないでよ!!」

満腹定食 ( 2021/07/29(木) 21:33 )