新人警察官は駆け上がる





































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第27章 炸裂!文春砲!!
浮かび上がった人物
津田「顔を見た人物が現れた?」
橘『そうなんですよ。俺の後輩が見たって。』
津田「それは確かな情報なのか?」
橘『詳しくは、聞いてみないとわからないですけど、明日会ってください。』
津田「ちなみにだが、この会話聞いている奴はいるのか?」
橘『いませんよ。自宅ですし。』
津田「わかった。明日な。集合場所は?」
橘『前の喫茶店でお願いします。』
津田「了解。」
西村「何か進展でもありましたか?」
津田「一応ありましたよ。」
西村「そうですか。では、ご飯の準備は、任せますよ。」
津田「はいはい。」
こないだもらった鯛を鯛めしと煮魚にしている最中だ。
骨と頭は、出汁を取って味噌汁する予定だ。
とにかく、俺を潰そうとしている奴の正体を暴きたい。
ーーーー
太陽町駅前の喫茶店
やっぱりここのコーヒーはうまい。
気長に橘達を待つか。
カランコロンカラン
橘「あ、やっぱりコーヒー飲んでた。」
津田「別にいいだろ。束の間の休息だわ。」
橘「それはそうと、こいつが俺の後輩です。」
「ども。」
津田「どうも。」
2人は、俺の前に座る。
津田「で、本題に入るんだが、本当に見たのか?」
「えぇ、実はその、このことは口止めされていて・・・」
津田「だろうな。会社か?」
「はい、こんなスクープは滅多にないから逃すなって会社全体でそうなっています。」
橘「ちなみにですけど、今津田さんが住んでいる場所も特定されかけているそうですよ。」
津田「マジか。」
「はい。でも、会社全体が何かおかしくなっているので、橘先輩に協力しようと思いました。」
そうか、俺を使って坂道の評判を下げようとしているのか。
それに俺が手を出したことによって、高瀬の評判は上がっているが、それ以外のメンバーは俺と関わっていたためか、評判が徐々に下がっている。
津田「それで、顔は覚えているか?」
「なんとなくですけど・・・」
津田「それでいい。特徴さえ掴めれば、署長とかに見せて特定してもらう。」
「わかりました。」
俺は、カバンからスケッチブックと鉛筆を出す。
津田「それじゃ、輪郭からだな。」
「はい、確か・・・」
〜〜〜〜
津田「よし、完成。こんな感じか?」
「あ!はい!この人です!」
橘「津田さんも似顔絵描けるんだ・・・」
津田「警察学校で死ぬほど描かれたからな。で、こいつ・・・」
何か見覚えのある顔だ。
津田「あ・・・」
橘「どうしたんですか?」
津田「こいつ、知ってるわ。」
「え?!」
橘「ほんとうですか?!」
津田「あぁ、ここからは守秘義務になるからあれだけどな。」
橘「じゃ、特定できそうですね。」
津田「あぁ、ありがとうな。」
橘「いえいえ、俺も捨て駒みたいな使い方をされたので、その仕返しですよ。」
津田「あんたもそんなこと言ってたら、業界から居られなくなるぞ。」
橘「何をおっしゃいますか。乃木坂区や櫻坂区でパトロールしていた地区を取材して、津田さんがどれだけすごいのか実感したんですよ。」
津田「俺は、何もすごくないわ。って、おっちゃん達に俺の居場所を言ったのお前かよ。」
橘「えぇ、みんな心配してましたからね。」
津田「お節介だな。」
橘「どっちがですか。」
お互いににやける。
だが、これで追い詰めることができる。
橘とその後輩に感謝だな。

満腹定食 ( 2021/07/25(日) 23:31 )