新人警察官は駆け上がる





































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第27章 炸裂!文春砲!!
世間の目より見えない功績
杉山「津田〜、もう少し落ち込めよ。」
津田「うるせぇーよ。落ち込んでいても俺らの助けを求めている人が、減るわけではないからな。ほら、パトロール行くぞ。」
杉山「へいへい。」
平松「あ、ついでにコーヒー買ってきてくれ。」
津田「あいよ〜。」
俺と杉山は、いつものパトロールに向かう。
平松「今日は、俺が留守番か。はぁ〜あ。」
「あの〜、すいません。」
平松「はい?どうしましたか?」
「津田さんがここにいるって聞いていたんですけど?」
平松「あぁ〜、パトロール行ってしまったんですよ。」
「そうですか〜。ここで待たせてもらえますか?」
平松「大丈夫ですよ。」
「すいません。」
平松「はい。」
〜〜〜〜
津田「異常なし。」
杉山「よし、パトロール終了だな。あとはスーパー寄って帰るだけだな。」
津田「そうやな。すぐ行くか。」
『ジッ!こちら平松!津田!早く帰ってこい!!!!』
津田「え?コーヒーは?どうぞ。」
『午後のパトロールでもいいだろ!!早く戻ってこい!』
津田「わかった、どうぞ。」
杉山「どうしたんだ?」
津田「平松が戻ってこいってよ。すぐに車を出してくれ。」
杉山「わかった。」
〜〜〜〜
津田「戻っ・・・え?」
交番に戻ると、人で溢れていた。
津田「え?!肉屋のおっちゃん!それに魚屋のおっちゃん!」
「兄ちゃん!元気か!」
「元気じゃねぇーか!!」
「お久しぶりです。」
津田「あ、ピエロ野郎。」
「やめてください。今は、おじさんの下で修行しています。」
「坊主!異動してから顔見せてねぇーじゃねぇーか!」
津田「あ、居酒屋の大将!すいません。遠いんすよ!!」
「だったら、こっちで店開いてやるから来いよ!」
津田「まじっすか?!」
「それだったら、私もお店開くよ!」
津田「繁華街に来たお姉さんじゃん!」
「あの時は、本当にありがとう。息子もあんたみたいな警察官になりたいって、親を泣かせるわ〜。」
津田「応援してくださいね。」
俺が、関わってきた人達が俺の勤めている交番に来たのだ。
杉山「津田、すげぇわ。」
平松「めちゃくちゃ慕われているぞ。」
川辺「世間の声より周りの声を大事にしている津田君だからこそ、できることだと思いますね。」
杉山「うわ?!びっくりさせないでくださいよ!」
平松「心臓止まるかと思った・・・」
川辺「すいません。でも、見てくださいよ。津田君が関わった人は、全員笑顔ですよ。」
平松「そうですね。」
杉山「まぁ、これが津田ですよ。」
交番に訪れた人達は、俺に色んなものを置いてくれた。
肉に魚に酒・・・本当にありがたい。

満腹定食 ( 2021/07/25(日) 20:19 )