新人警察官は駆け上がる





































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第27章 炸裂!文春砲!!
掛け込み寺
文春砲を受けてたから数日後
あれからすぐに自宅を特定されて、家の玄関はマスコミや報道陣で溢れていた。
その前に北村さんに連絡を取り、ちょっとした作戦を練ってもらった。
ガチャ
「あれ?どうなさったんじゃ?」
玄関からは津田ではなく、中年男性が現れた。
マスコミ「え?ここに津田という人間が住んでいませんでしたか?」
「津田?あぁ〜、私たち夫婦の代わりに住んでもらっていた子ですね。少し海外での仕事が落ち着いたので、自分達の家でゆっくりしています。」
マスコミ「え?!!それじゃ、その津田という人間は、どこにいますか?」
「いや〜、知らないな〜。」
玄関口では、パニック状態になっている。
聞きつけた情報と違って、津田という人間が消えたのだ。
〜〜〜〜
津田「と言った具合に成功していますかね?」
北村「それは知らねぇーけど、お前がどこに引っ越しかまでは、わからないだろうな。」
「さっき雑誌を見ましたが、これは誰かが津田君の情報をリークしたのでしょうか?」
津田「まぁ、事細かに書かれているので、多分俺に恨みを持っている人間がそうしたんだと思いますよ。西村さん。」
西村育郎。
俺が雨宿りで寄ったお寺の住職。
色々考えたが、警察関係や坂道関係がないところは、ここしかないと思い、少しの間だけ住まわしてほしいと頼むと住まわしてもらえることになった。
津田「本当に感謝しています。」
西村「いえいえ、困ったことがあれば、助けるのがお寺の役割ですよ。それにしても、こんなことする人は、考えられますか?」
北村「そうですね〜。一応警察官には、守秘義務があるので、こんなに詳しく書かれていたのは、相当津田に恨みがある人間だと思いますよ。それに坂道との関係も知っている人物なので、特定は早くできると思いますが・・・」
津田「それに関しては、俺を取材してくれた橘さんに聞き回ってもらってますよ。橘さんが書かれた記事のことを批判している部分があったから、すぐに協力してくれましたよ。」
前回俺のことを取り上げた橘さんが、この記事を見るなり、頑張って書いた記事を批判されていたことと少し嘘が書かれていたのは部分を暴くために走り回ってもらっている。
それに橘さんが書いた記事の1ヶ月しないうちに文春が取り上げているため、俺のことを嗅ぎ回っていたのだろう。
津田「それにそっちは、どうなんですか?色々やばいでしょ。」
北村「いや、事実を言っているが、半分くらい嘘書かれていたから、それを証明するためにテレビ局やマスコミに事実の書類を見せるために会見する準備をしている。それに警察内でしか知らない情報とか出たら、後でそいつを問い詰めるだけだけどな。」
津田「ほぼヤクザやん。」
北村「当たり前だろ?うちの評価を下げているんだから、それ相当の覚悟で質問するんだろう?そんなんじゃなきゃ、こっちだって会見しないわ。」
津田「さすがっす。」
西村「それで、ここにはいつまで住われますか?」
津田「短くて1ヶ月で長くて3ヶ月かからない程度だと思っています。もしかしたら、ご迷惑かけると思いますがすいません。」
今住んでもらっている中年男性は、菅井さんところの知り合いらしく、この話をするとすぐに乗ってくれた。
それに2ヶ月くらい日本に滞在するらしく、それくらいでまた海外へ戻ると聞いている。
西村「何言っているんですか?ここは、お寺ですよ。仏様は、見捨てませんから。」
津田「ありがとうございます。」
とにかく俺の情報を流したやつを見つけないと、坂道はもちろん、俺も周りの人間にも迷惑がかかる。
橘さんの持ってくる情報次第では、俺も動かないとな。

■筆者メッセージ
橘に関するメッセージが来ていたので、ここに書いておきます。
26章の6話目 取材って恥ずかしいで津田に突撃した記者として出しています。
それに27章まで続けている自分も驚いています。
まだ最終章までいきませんが何卒よろしくお願いします。
満腹定食 ( 2021/07/23(金) 22:07 )