新人警察官は駆け上がる





































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第24章 周りを見ろ
こういうのがお好き
夜勤明け、言うまでもなく坂道メンバーが家に訪れた。
茜「思ったより元気よね。」
菅井「でも、安心したよ。理佐と由依から聞いた時は、どうしちゃったんだろうって。」
津田「そりゃ、あれから時間が経てば人は変わりますよ。その前に菅井さん。」
菅井「なに?」
津田「これは?」
炊事場に立っているがまな板の上には、飛騨牛の塊が置いてある。
菅井「お肉だよ。好きだよね?」
津田「好きですけど、お値段は?」
茜「津田さん、聞かない方がいいよ。たぶんお酒がめちゃくちゃ飲めると思う。」
津田「ですよね。はぁ〜、どうしよう。」
こんな塊肉は、肉屋に行っても見ないくらい立派だ。また貧乏性が出るわ。
津田「とりあえず、ステーキだな。残りは、なに使おう・・・」
まじで悩む。
とりあえず西京焼きにして、残ったら揚げるか。
〜〜〜〜
津田「はい、お待ちどう。」
菅井「本格的だ〜!」
茜「すご〜い!」
ステーキ用の鉄板はないのでワンプレートで飾る。
ワンプレートの中央にステーキ、右からミニトマト、焼いたインゲン豆、にんじんのグラッセを持っている。
そして、皿に持った米とサラダを出している。
ナイフとフォークは、事前に買っておいた。
ソースは、醤油ベース。
茜「いただきまーす!ん〜!美味しい!」
菅井「本当だ〜。美味しい。」
津田「菅井さんは、よう言いますわ。いいところ行ってるんでしょ?」
菅井「そ、そんなことないよ!」
茜「友香は、お金持ちだからね。」
菅井「茜のところもだよね?!」
茜「友香のところよりは、負けるよ。」
俺は、たまたまもらった赤ワインがあるので、グラスに入れて飲んでいる。
津田「ステーキに合う〜。」
〜〜〜〜
菅井さんが風呂に入っている間、俺は晩酌をしている。
赤ワインの渋さは嫌いではないが、甘いものが飲みたくなる。
今回は、梅酒。
賀茂鶴の梅酒をロックで飲んでいる。
つまみは、くるみだ。
茜「私にもちょうだい?」
津田「ちょっと待っててください。」
グラスと氷を持ってくる。
津田「はい。」
茜「ありがとう。うん、美味しい。」
茜さんは、俺の隣に座る。
津田「なんですか?」
茜「え?元気出してもらうっと思って。」
津田「理佐さんと小林さんから聞いたんですよね?」
茜「そう。思ったより元気だったから余計に心配しちゃった。」
津田「だから、俺も元気になりますって。」
茜「誰かに相談したの?」
津田「いえ、俺の後ろには、守ってきたものが多くあるんだって自覚したら、悩みも消えましたよ。」
茜「津田君らしいね。キスしていい?」
津田「どうぞ。」
フレンチかと思ったらディープできた。
まぁ、舌は絡めるけど。
津田「どうしたんすか?」
茜「久々にいじめてほしいと思って。」
あ、スイッチ入ってるわ。
津田「わかりましたよ。菅井さんが寝てからですよ。」
茜「わかってる。」
もう一度キスをする。
「え?茜?」
後ろを見ると風呂から上がった菅井さんがパジャマ姿で立っていた。
津田「あ・・・」
茜「見つかっちゃった。」
菅井「あ、え、なにしてるの?」
茜「キスしてた。」
菅井さんは、顔を赤くする。
経験がないのが丸わかりだ。
茜「津田君、どうしようか。」
津田「俺に聞かないでください。」
茜「友香、ごめんね。」
茜さんは、バックから手錠とアイマスクを取り出した。
菅井「え?ちょ・・・ん?!」
茜さんは、菅井さんにキスをしながら手錠をかける。
菅井さんは、手の自由を無くした。
菅井「ち、ちょっと!!」
その後にアイマスクをさせる。
茜「このまま部屋に連れて行くねぇ〜。」
津田「あんた、本当はドSだろ。」
菅井さんには申し訳ないが、茜さんと一緒に感じてもらった。
それに菅井さんは、やられてる最中は何かと嬉しそうにしていた。
ーーーー
次の日
菅井「お、お嫁にいけない・・・」
ソファーの上で丸くなっている菅井さん。
津田「茜さんのせいであんなことになってますよ。」
茜「けど、友香は嬉しそうだったよね。」
津田「だから、俺に聞かないでください。」
菅井さんが少しその癖があるのは、番組で知った。けど、あそこまでとは思ってもいなかった。
菅井「津田君!!」
津田「はい?」
菅井「せ、責任取ってよね!」
津田「・・・考えときます。」
俺は、そう言って近づき
津田「いろんな責め方してあげますね。」
耳元でそう呟くと、菅井さんは雌の顔になっていた。
茜「あぁ〜、落ちたね。」


満腹定食 ( 2021/07/14(水) 11:10 )