新人警察官は駆け上がる





































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第24章 周りを見ろ
悪い癖
杉山「津田〜、パトロール行くぞ。」
津田「了解。」
頭の傷もすっかり治り、いつもと変わらない日常を過ごす。
杉山「なぁ、津田。」
津田「ん?」
杉山「何かあったのか?」
津田「いいや?なんでだ?」
杉山「最近、黙り込んでいることが多くなったから。警察学校でもそういう時は、津田が何かあった時だったろ?」
津田「あの時は、クラスメイトが1人辞めたからな。どうすればよかったんかなって考えてた時だろ?別に何にもねぇーよ。ほら、いくぞ。」
杉山「言ってくれよ。俺は、お前に救われているんだからよ。」
津田「へいへい。」
〜〜〜〜
パトロールが終わって報告書を書く。
面倒だが、これも仕事だ。
俺の机にコーヒーが置かれる。
平松「ちょっとは、休憩しろよ。また悪い癖が出てるぞ。」
津田「どこにも出てないんだが?」
平松「そういうところと知らず知らずに無理しているところだよ。」
津田「そう言えば、警察学校でもお前に言われたな。」
平松「そうだな。俺を助けてくれた後にそうなって、お前が潰れそうになってたな。」
津田「懐かしいわ。」
平松「俺たちも仲間だろ?俺は、杉山みたいに頼りないかもしれないけど、相談になら乗るぞ?」
津田「気持ちだけ受け取っておく。大丈夫だ。」
平松「本当か?無理はするなよ。川辺さんにも言われただろ?」
津田「そうだな。まぁ、ちょびちょび休むわ。」
平松「あいよ。あ、砂糖はいるか?」
津田「2個くれ。」
平松「ちょっと待ってろ。」
杉山と平松だけにでも言っておこうか迷う。
警察学校からの友人で、警察官として働いていた時も頻繁に連絡を取っていた。
坂道メンバーが、俺のところに来ない日は、この2人と飯食いに行ったり、飲みに行ったりしていた。
最近は、一緒に働いているためそれは、できないが、昼休憩は何かと会話している。
杉山「津田〜、昼休憩しようぜ〜。」
机にひれ伏しながら、言って来た。
津田「まだ1時間もあるじゃねぇーかよ。何かしとけ。」
杉山「何もねぇーから飯にしようって言ってんだよ〜。」
津田「じゃ、パトカーの洗車して来い。それで飯の時間になるだろうよ。」
杉山「えぇ〜。」
津田「文句あるなら、明日川辺さんに報告するからな。」
杉山「うぇ〜、あ、落とし物の整理しとくわ。」
津田「はぁ〜、こいつは・・・」
平松「はい、ガムシロ。」
津田「わりぃ。午後のパトロールで買い物に行くが何か買うものあるか?」
平松「トイレットペーパーとトイレの洗剤だな。あと、ガムシロはそれで終わったからガムシロも。」
津田「あいよ。メモしとくわ。」
ガッシャーン!
津田「杉山!!何したんだ!!」
杉山「わ、わりぃ〜。」
こんな感じで太陽町交番は、平和な1日を過ごしている。

満腹定食 ( 2021/07/12(月) 10:13 )