新人警察官は駆け上がる





































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第22章 そうだ、ビールを飲もう
突然始まるミュージカル
いつも通りの仕事に戻り、職務を全うする。
それに夏休みの関係もあって、川の不法投棄や置き引きが多発しているので忙しい。
早く夏が終わればいいのに。
そんなことも過ぎ、夜勤が明けてビールを飲もうとする。
簡単なおつまみを作って、縁側に行く。
夜の影響なのか、涼しい風が吹く。
ピンポーン
津田「はいは〜い。」
扉を開けると与田さんともう1人きりっとした人が立っていた。
津田「あ、与田さん。えぇ〜と。」
「生田絵梨花です!美味しいビールが飲めるって聞いていたので今日来ちゃいました!」
津田「あ〜はいはい。ミュージカルの人ですよね。どうぞどうぞ。」
与田「あれ?今日はテーブルじゃないんですか?」
津田「涼しいから縁側で飲もうと思ってな。ちょっとつまみ追加します。」
枝豆と出汁粉フライドポテト、蒸し鶏のネギソースがけ。後は、その時に作ろう。
ビールは、那須高原ビール スコティッシュエール。
スコットランド伝統の代表的な褐色ビールです。豊潤な味と甘み、そしてホップによるフルーティーな香りと苦みが特徴的なビールだ。
津田「はい、お待ちどう。」
生田「真夏達から聞いてたけど、本当に美味しそう!!」
与田「あの短時間で・・・すごい。」
津田「ビールは?」
生田「飲む!!」
与田「私も!」
津田「はいはい。」
今日の飲むのは、さかい河岸ブルワリー さしま茶エール。
柑橘系のホップの香りと地元堺町お茶のさる山野口園厳選のさしま茶の香りが入り混じったホッとする口当たりのビールだ。
津田「はいっと。」
生田「いただきます!!ん〜!おぉ〜いしい〜〜!!」
いい声だな。さすがミュージカル女優。
与田「美味しい!!なんか、お茶の感じがする。」
津田「正解。お茶の葉を使ったビールだ。俺は、日本人好みのビールだと思ってる。」
生田「本当にそうね。何か落ち着きますね。ちょっと声出してもいいですか?」
津田「周り近所に家が無いんでどうぞ。」
生田さんは、ミュージカルの歌を歌い出す。
本当に聞き入れてしまうくらいいい声だな。
聞いてて気持ちがいい。
与田「いつ聞いてもすごいですね。」
津田「そうだな。ビールが美味いわ。」
つまみを食い、ビールを飲む。そして生田さんの歌を聞く。
めちゃくちゃ高い歌を酒飲みながらタダで聞けるのがいいわ。
生田さんが歌い終わると、俺と与田さんは拍手をする。
与田「すごいです!!」
津田「こんないい声をタダで聞けるのは、マジでありがたいっす。」
生田「はぁ〜、お腹すいた!いただきま〜す!!うん!美味しい!!」
与田「私もなんかした方がいいですか?」
津田「別にええわ。それにこんな夜空にあんな歌を聞けるなんて贅沢だわ。」
生田「わぁ〜!!綺麗!!」
夜空には、満点の星が広がっている。
いい歌を聞き、いいビールを飲む。
これが至福の時。

満腹定食 ( 2021/07/07(水) 20:42 )