傷?それとも?
金村「ご馳走様でした。」
出前で寿司を頼んだが、金村は喜ぶ素振りが一切なかった。
金村はそのまま部屋に戻る。
津田「だめか〜。」
小坂「いつもなら大喜びで食べているんですけどね・・・」
津田「これで5日目か・・・」
小坂「ん〜。夜勤の日もそんなに態度を変わることもなかったんで何かあるだと思いますよ。」
津田「それだったら、立て篭もりだろ。髪掴まれて、殴られてるんだからそりゃな。」
小坂「どうしますか?」
津田「1ヶ月間の間でどうにかする。協力してくれ。」
小坂「美玖のためなら力を貸します!」
〜〜〜〜
金村side
布団に入って横になっている。
金村「・・・」
金村(え?!なんでですか!!)
(決まったことなんだよ。それに怖い思いもして顔も腫れているじゃないか。)
金村(ですけど、身体は元気です!だから!!)
(だめだ。金村、小坂が休んでいる分頑張りたい気持ちがあるのはわかるが、腫れと心を治してから。)
金村(・・・)
菜緒と日向坂のために頑張ってたのに・・・それに
津田(いっ!)
私のせいだよね。
私が強気で言い返したからあんなことになってしまったんだよね。
本当にいい人なんだって。
なのに、私・・・
色んな感情が渦巻いている。
ーーーー
小坂side
津田さんが夜勤の日
美玖と一緒にリビングでテレビを見ている。
小坂「美玖、どうしたん?この間も好きなお寿司食べても全然嬉しくなさそうやったし。」
金村「・・・」
小坂「ねぇ、美玖。」
金村「・・・あのね。」
小坂「ん?」
金村「私、どうしたらいいのかわからないの。この間まで津田さんが嫌いだったの。」
小坂「え?」
金村「菜緒に変なことしているって思ってたの。だけど、立て篭もりの時に、最後に私がナイフで刺されそうになった時に、津田さんが盾になってくれたの。」
小坂「・・・」
金村「それにここで1ヶ月住むことになって、どうすればいいのかわからなくなって・・・」
小坂「美玖は、津田さんに惚れたんやな。」
金村「え?」
小坂「あの立て篭もりの時にね、一生のお願い、美玖を助けて欲しいって言ったの。それでね。」
津田(一生のお願いじゃなくても助けてやる。それが俺の仕事だ。)
小坂「って、言って美玖を助けてくれたの。それくらい縦の関係よりも人との関係を1番に置いている人なんだよ。」
金村「・・・」
小坂「その証拠に色んな人に好かれてるよ。乃木坂さんや櫻坂さんにも。みんな、津田さんが大好きなんやで。」
金村「菜緒も?」
小坂「うん、好きやで。やから素直になろう?」
金村「・・・」
美玖の顔が少し明るくなった気がする。
何かあれば、美玖がもっと明るくなる気がする。