新人警察官は駆け上がる





































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第20章 バカ➕脳筋➕秀才=最強?
心に従ったまでです
あれから3日後
署長室ー
十津川「で、お前たちの反論は?」
津田「ありません。」
杉山「同じく。」
平松「同じくです。」
十津川「はぁ〜、幸いにもテレビカメラから映らないところで侵入したのがな・・・」
津田「たまたまですね。」
十津川「で、誰が考えたんだ?」
津田・杉山・平松「自分です。」
津田「あ?」
杉山「ん?」
平松「え?」
津田「杉山、お前は無理だろ。初めから突入って言ってたくせに。」
平松「それを言うなら、津田もだろ。裏口から侵入して突撃とか。」
杉山「平松も津田の案になってたじゃねぇーか。」
津田「だから俺が!」
平松「いいや!俺だ!!」
杉山「俺だ!!」
津田・平松「お前じゃ無理だ!」
十津川「もういい!」
机を叩く。
それにビビり、静かになる俺たち。
そしてそのまま気をつけをする。
十津川「これだけは、聞いとくぞ。お前たちは、何に従ったんだ?」
杉山「それはもう。」
平松「これですよ。」
津田「自分の心に従ったからです。」
十津川「そうか・・・。処分は、減給のみ!以上!」
津田「え?俺は?」
十津川「ん?減給のみだ。それに今回は、機動隊と現場の指揮に問題があったからそれも含めてだな。あと来月のボーナスもカットだ。」
杉山「えぇ〜!!そんな〜!」
十津川「安心しろ。3分の1で手を打ってある。」
平松「仕方ないですね。ほら、杉山。戻るぞ。」
杉山「う〜。」
十津川「津田、お前だけ残れ。」
津田「はい。2人とも待っててくれ。」
平松「あぁ。」
2人は、署長室を出る。
津田「十津川さん。俺、解雇じゃないんですか?」
十津川「あぁ、私が機動隊に遅れたことと現場の指揮がめちゃくちゃだったことの責任を取れって言ったのもあってな、秋に色々と変えるんだよ。」
津田「だから、俺たちの処分は減給だけですか?」
十津川「あぁ、今回は機動隊も指揮も悪かったからそれで済んだと思ってもいい。それにお前は、今までの分も含めて、数多くの人を守ってきた。その実績がとうとう認められたんだよ。」
津田「あ、ありがとうございます!」
十津川「まぁ、今回はうまく行けたってことだ。テレビで、お前たち3人は色々言われると思うがな。私が会見して、説明をする。それで終わりだ。」
津田「十津川さんが頭下げなくても・・・」
十津川「何、部下の失敗は上司が取るんだ。あと、次の休みはもらうぞ。」
津田「うげぇ、朝までですか?」
十津川「当たり前だろ?はい、これで話は終わりだ。」
津田「はい、失礼します。」
署長室を後にする。
十津川「もういないが、鴨志田さんに似ているし、今の大岩にも似ている面白いやつだな。よし、私も行くか。」
〜〜〜〜
太陽町交番
川辺「お前さん達!!」
津田・杉山・平松「はい!」
川辺「報連相は、しっかりしなさい!それだけです!」
津田「すいません!」
平松「以後気をつけます!」
杉山「では、仕事に戻ります!」
川辺「まぁ、固いことは、現場が混乱していてもしっかり報連相はやっておくこと。」
津田「はい。あ、パトロール行ってきます。」
杉山「はいはい。あ、川辺さん何か必要なものありますか?」
川辺「ココアとコーヒーが切れそうだから買ってきてくれ。」
津田「了解です。じゃ、行くか。」
杉山「うぃーす。」
この通常業務に戻っていく。
午後に十津川さんが会見を開き、色々と説明をした。
俺たちの処分とそのほかの処分を下したことも。
正義感に従うのもあれだが、俺たち若造にはまだ早いみたいだ。

■筆者メッセージ
一件気になるコメントがあったので答えて行きたいと思います。
この章の中での犯人の行動は、私の偏見です。
それにリアルで犯行に及んでいる人たちは、ほぼ後先考えずに行動していることが多い気がするので、坂道関連の動機をつけて犯行に及ばせています。
満腹定食 ( 2021/07/01(木) 22:24 )