新人警察官は駆け上がる





































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第20章 バカ➕脳筋➕秀才=最強?
適材適所
「おい、太陽町交番の3人組は?」
「あれ?いませんね?飯でも買いに行きましたか?」
「それだったら、連絡入れるだろうよ。どこ行ったんだよ。」
〜〜〜〜
平松「案外遠いな。」
津田「そうだな。それに・・・」
杉山「たけぇ〜。」
俺たちは、立て篭もりビルの隣にあるビルの屋上にいる。
屋上から警察官が現れないと思っているのか、見張りはいない。
「おぉ〜い。兄ちゃん達。これ持ってきたぞ。」
この人は、このビルの清掃会社に勤めているおじさん。
持ってきてもらったのは、スライド式の脚立。
「兄ちゃん達これで向こうに行くのかい?」
平松「はい、人質を助けるために行きます。」
ビルとビルの間は、1〜2mくらい。
脚立で届くくらいだ。
津田「うし、行くぞ。」
固定されてない分不安定だ。
杉山「俺が先に行く。この中で1番軽いだろ?」
平松「俺は・・・75だな。」
杉山「俺は、68だ。先に行って脚立を紐で固定する。」
杉山は、紐を持って早足で脚立の上を歩く。ものの数秒でたどり着く。
杉山「じゃ、固定するぞ。」
津田「おぉ!」
脚立を固定する。
津田「俺は最後に行くから、平松。」
平松「わかってる。」
ガクガク足を震えながら脚立の上を歩く。
杉山「あと少しだ!手を出せ!」
平松「わかってるよ!おっし!」
平松は、たどり着いた。
津田「次は、俺だ。」
俺は、盾を2枚持ちながら脚立の上を歩く。
盾は重たい。バランスを取るのも一苦労。
津田「はぁ〜!怖いわ!」
平松「津田、お前はすごいわ。」
「兄ちゃん達!死ぬんじゃねぇーぞ!」
杉山「おじさん!ありがとう!」
おっちゃんは、屋上を後にする。
杉山「で、この後だな。」
津田「そうだな。このまま突撃じゃないしな。」
平松「はぁ、だから脳筋とバカは・・・とりあえずフロアの外に1人はいると考えていいだろ。そいつを誰が取り押さえるか・・・。」
津田「俺がいく。で、ショットガンを持っているやつを杉山。」
杉山「は、はぁ?!死ねって言うのか?!」
津田「じゃねぇーよ。お前は、思い切りがいい。それに瞬発力もこの中でピカイチだ。だからお前以外いないんだよ。」
杉山「い、いや〜、だったら俺がいくか・・・」
よし、杉山をうまく乗せた。
津田「その後に平松1人でいいから犯人の相手をしてくれ。」
平松「任せろ。警棒なら用意している。でも、残りは・・・」
津田「俺がどうにかする。まずは、俺が入口のやつをやってからそのまま杉山と平松が入ってくれ。で、さっき言った通りで。」
杉山「よしゃ!やるぞ!」
平松「緊張してきた〜!よし!」
津田「いくぞ!」
〜〜〜〜
「し、指揮官!」
「どうした?!」
「あの3人組!!ビルに侵入したと報告を受けました!」
「なんだと?!!無線を繋げ!!」
現場は慌てていた。

満腹定食 ( 2021/07/01(木) 17:25 )