新人警察官は駆け上がる





































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第20章 バカ➕脳筋➕秀才=最強?
まずい状況
パトカーで急行し、現場に着く。
津田「うわ〜、最悪だな。」
杉山「あそこかよ。」
立て篭もりが発生したのは、5階建ビルの4階。
ビルの周りには、規制線が張られて警察官が多く配備されている。
それに4階の窓は、カーテンが閉められている。
平松「すいません。状況だけ聞かせてください。」
「えぇ、今わかる範囲は、犯行グループは5人で2人がサバイバルナイフを装備していて、1人がショットガンを装備。人質は20人くらいだな。」
津田「ちなみに4階のフロアはなんすか?グループの要望は?」
「えぇ、雑誌の事務所だと聞いている。それもなんだっけな・・・新しい部署を設立してここになったらしい。要望は、まだだ。」
平松「わかりました。機動隊は?」
「今向かっている最中だ。それよりもお前達も盾持ってこい。」
杉山「了解です!」
ライオットシールドをもらいに行く。
平松「あ、透明のやつがある。」
津田「平松、それを使え。俺と杉山は、鉄のやつだな。」
杉山「はいはい。ひ弱ちゃんじゃ持てないもんな。」
平松「なんだと?」
杉山「やるか?」
「おい、まずいぞ。」
ちょっと離れたところでお偉いさん達が慌てていた。
「機動隊が、事故渋滞で巻き込まれて2時間かかるだと?!!」
「ヘリは?!」
「ヘリも定期点検で・・・」
「おいおい!どうするんだよ!!」
杉山「何かまずいことになっているようだな。」
平松「バカの頭でも理解できるんだな。」
杉山「だと?」
津田「今は、喧嘩している場合じゃない。2時間も遅れたら、やばいかもしれない。」
杉山「どうしてだ?」
平松「教えられただろ?短気な犯人だったら人質を傷つける可能性があるって。これだから最下位は・・・」
杉山「うるせぇーよ!どうするだよ?」
津田「とにかく割り当てられた配置につこう。」
〜〜〜〜
日向坂side
「これで全員か?」
手を縛られて床に座らされている。
「警察が俺らの要求を飲んだら、解放してやる。それまではじっとしとけよ。」
ショットガンを持った男が窓につき、ナイフを持った男2人は、1人は外、もう1人は人質近くに立ち、素手の犯人は、ずっと人質の見ている。
「お前達の目的は?!」
「あ?そうだな〜。小坂菜緒を卒業させることだな。」
美穂「そ、そんなことさせないよ!」
「るせぇーよ!殺すぞ!」
ナイフを突きつけられる。
久美「やめて!」
「静かにすれば傷はつけない。大人しくしろ。」
上村「怖い・・・」
山口「もうやだ。」
高本「私たちがついているから大丈夫。」
金村「菜緒は、日向坂をやめないよ。」
「あ?金村だったか?」
金村「はい。そうですけど。」
「もしかして、小坂菜緒がいる場所知っているのか?」
金村「知りませんね。知っていても教えませんけど。」
「生意気だな。こいつ。」
「まぁ、待てよ。ここは・・・」
「おいおい、女に手を出すなよ。おっと!」
金村「ブッ!」
金村が吹き飛ぶ。
久美「おすし!」
「あぁ〜、わりぃわりぃ、手が勝手に・・・」
高本「最低。」
「なんだと?こいつより酷いことしてやろうか?」
金村「そんなことしても菜緒は来ないよ。」
口から血を流しながら、金村は強気で犯人達に言い返す。
「まだ強気でいるか・・・、じゃこうしてやるよ。」
〜〜〜〜
杉山「ふぁ〜、暇だな。」
平松「しっかりしろよ。犯人が横暴に出たら俺たちで突撃だぞ?」
津田「はぁ〜、いつまで立て篭もるつもりだよ。」
「お、おい!あれを見ろ!」
4階の窓から犯人と女性が顔を出す。
女性は、髪の毛を掴まれている。
「おい!小坂菜緒をここに連れてこい!!そうじゃないとこいつが死ぬことになるぞ!!」
そう言って、ショットガンを女性の頬に突きつける。
杉山「あいつ!」
平松「機動隊は?!」
「それが大幅に遅れて・・・」
津田「まずいぞ。」
相当やばい状況だ。

満腹定食 ( 2021/06/30(水) 21:46 )