新人警察官は駆け上がる





































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第18章 ドキドキする時期
不器用っていいこと
北村「あと、あともう少しだな。」
津田「休みやからいいっすけど、こんなに忙しいんすね。」
北村「そうだよ。警備もそうだが他の仕事もしないとかいないからな。」
津田「そうなんすね。この業界忙しそうっすね。」
北村「まぁ、来るなら早めにこいよ。また忙しくなるんだからよ。」
津田「考えときますね。」
「あ、北村。ちょっと来てくれ。」
北村「今行きます。」
また北村さんが出て行く。
また暇になる。
そしてまた扉が開く。
津田「お?大沼さん?」
大沼「はい!津田さん!受け取ってください!」
お辞儀をしながらチョコを差し出す。
明治のミルクチョコだ。
津田「ストレートやな〜。嫌いじゃないで。」
大沼「あの、その、私そんなことできないので・・・」
はっはーん、不器用なことを嫌っているのか。
津田「不器用ってことだな。」
大沼「は、はい。」
津田「嫌だと思ったらあかんで。」 
大沼「え?」
津田「不器用はな、できるまでとことん練習したり、勉強したりするんだわ。だから、頑張り屋さんなんだよ。」
大沼「あ、はい。」
津田「できなくても悔しいって思えるは、向上心があることだからいいことなんだよ。別に悪いと捉えることはない。いいように捉えるのもあれだけどな。」
大沼「あ、ありがとうございます!」
津田「そんなに自分に自信がないのか?」
大沼「はい・・・同期のみんなは、色んなキャラがあるし、それに私反復横跳びしかないので・・・」
津田「は、反復横跳び?それは特技なのか?」
大沼「はい・・・」
津田「他に何かないのか?考えてみろよ。」
大沼「実家が漁師で・・・」
津田「ええことやん。魚は捌けるん?」
大沼「・・・」
津田「そうか、次部屋来た時に教えてやるよ。」
大沼「え?!いいんですか!!」
津田「いいぞ。それで特技を見つけような。」
大沼「はい!」
津田「その前に天ちゃんに聞いたのか?」
大沼「はい!あ、時間なので行きますね。」
津田「おぉ、しっかり出してこい。」
大沼「ありがとうございます!失礼します!」
〜〜〜〜
土田「俺、女だったら惚れてるかも。」
澤部「色んなことを見てきた人間って感じですね。津田君は何歳なの?」
大沼「えぇ〜と、茜さん。」
茜「確か、今年で28だったと思います。」
澤部「28?!そんな感じに見えないよ!」
土田「いいところの子かもしれないね。」
澤部「では、続いて参りましょう!次は・・・」

■筆者メッセージ
リクエスト来たので次書いていきたいと思います。
満腹定食 ( 2021/06/26(土) 12:22 )